2019/10/30

スマートフォンゲーム雑感:アズールレーン

 自分がこれまで課金までして遊んだソーシャル/スマートフォン/ブラウザゲームはそんなに多くはなく、精々片手で数えられる程しか無いが、多分一番そこそこ課金し続けて遊んでいるのが今回記述する「アズールレーン」、通称アズレンだろうか。

 簡単にこのテの「基本プレイ無料!」系ゲームの遍歴を辿ると、

「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」

「艦隊これくしょん -艦これ-」

「グランブルーファンタジー(グラブル)」と「Fate/Grand Order(FGO)」

「アズールレーン」

 ――と、こんな感じ。
 ……うん、我ながら実に経験数が少ないな……

 パズドラは丁度在学中にクラスで流行ってて便乗したものの、元々パズル系がやや苦手だったため長続きしなかった。同様にグラブルやFGOも友人から勧められて始めてみたは良いが、ゲーム性にどうにも馴染めずやはり続かなかった。
 一方、艦これは何だかんだ言って二年くらい持続していたんで結構長くプレイした方だろう。せっせと遠征に精を出し、溜め込んだゲーム内資源を一気に吐き出してイベを攻略しに掛かり、レア艦堀に勤しんでいた。
 だが如何せん艦これは「攻略に」運要素が強く絡むゲームで、練度的には足りていてもリアルラック不足でイベの甲勲章を逃す、という事が続くようになり、その頃からモチベが急速にダウンして提督業から足を洗った。

 んでアズレンだが、これは2017年の年末から始めた。アズレンのサービス自体は同年の8月か9月辺りから開始していることを踏まえると、指揮官としてはそこそこ古い部類になっているかもしれない。
 所謂「艦これフォロワー」と思われるアズレンだが、あっちよりも攻略時の運要素が軽い点は個人的にとても有難い。いやキャラや装備のドロップは相変わらずというかこのテのゲームの宿命めいて渋いが、それでも基本的に「攻略に必要なものはリアルラックよりも練度」なバランス故に、ゲーム性が割と素直で遊びやすい点はホント助かる。最高ランク(SSR)のキャラが比較的入手しやすかったり、限凸のハードルが低いのも好印象。
 とは言え、自分のように比較的初期の頃からプレイ出来ているなら兎も角、最近始まったばかりのアニメに影響されて入った御新規さんはやること多くて大変な気もするが……コンシューマー作品宜しく買い切りのゲームと違って、こういうネットワークに繋がっている為に内容が流動的な作品は、後から参加しようとすると否応無く敷居上がってしまうのは如何ともし難い。尤も、それはこのテのゲームの常なので割り切るしか無いのも事実だが…

 アズレンで感心する点として、「着せ替えをあまり別キャラ化しない」事が挙げられる。コレは他作品と比べれば分かりやすいだろう。
 例えば自分がかつてプレイしたFGOやグラブルでは「同一キャラクターの別衣装(水着など)は別ユニット扱い」されていて、気に入ったキャラクターの着せ替えはその都度ガチャを回して引き当てなければならなかった。
 しかしアズレンはあるキャラクターの着せ替えを別キャラ化するのではなく、「課金アイテムによるスキンの追加購入」という形態にして、「キャラクターの入手(ガチャ)」と「衣装の追加(課金)」を若干切り離しているのが中々面白い。なので着せ替えによるユニットスペックの変化等は一切生じず、ただ「見た目が変わるだけ」に徹しており、要は攻略に集中するなら衣装はガン無視で構わないようになっている。……ぶっちゃけこのテの業界では中々割り切ったやり方ではなかろうか。

 ……ちなみに、近日中に開催予定のイベで実装される新キャラ(μ兵装)が「……コレ同キャラの着せ替え別枠化じゃねえの??」と当初かなーり訝しんだのだが、どうもμヒッパーの解説見る限り「平行世界の別人」という位置付けっぽいので、「同キャラ」の着せ替えとはちょっと違う、……の、か……?(懊悩
 いやまあ空母加賀の過去としての戦艦加賀とか、まさかの公式ロリ化をやらかしたリトルシリーズやちゃんズという前例が有る上、アズレン自体が本家とクロスウェーブ、アニメでそれぞれパラレル設定っぽいんで、その辺何でもアリっちゃアリなんだが…


 そんなアズレンだが、かれこれ丸二年近くプレイしていて正直好きになれないコンテンツが有る。
 唯一のPvP要素、「演習」である。

 システム等詳細は攻略Wiki辺りを参考にしてもらうとして、演習の何が気に入らないかと言うと、どーにも「マッチング」がイマイチなこと。
 勝敗に関わらず得られるポイント「戦果」とのアイテム交換、燃料や資金の消費無く得られる経験値など、演習が結構有益なコンテンツであることは否定しない。だが、対戦相手とのマッチングで彼我の戦力差や指揮官Lvを一切考慮せず、単純にランクスコア(勝利時にのみ得られる、戦果とは別のポイント)だけを参照するため、戦力が十分に揃っていない内に手を出すと徒に対戦勝率を下げるばかりになってしまうのは正直頂けない。
 中には防衛編成にネタ編成や武装解除した面子を置いておくなど、「接待」仕様にしてくれている親切なプレイヤーもいるが、それはあくまで少数派。殆どは高Lv艦からなる「ウォスパロイヤル」「天龍門」「長門一航戦」といったガッチガチの強編成を防衛に置いているので、匹敵する戦力無しに此等へ挑んでも瞬殺されるだけである。
 無論、勝率をガン無視して強引に経験値と戦果を稼ぐのもアリだが、そういう潔い割り切りが出来るプレイヤーはそれこそ少数派だろう。ランクスコアだけでマッチングを行うのではなく、演習/防衛編成の戦力数値や、指揮官Lvなども考慮に入れれば、今よりは多少マシになると思うのだが…

 尚、本記事の記述時点で最も幅を利かせている防衛編成は「天龍門」。次点で「長門一航戦」。おまけに「ウォスパロイヤル」。
 天龍門は防衛に強編成を置く上での主目的「戦闘時間を長引かせる」にこれ以上無い程適合した編成で、ラインギリギリで「元帥タッチ」を狙う際にコイツに出会すことはタッチ失敗を意味する。長門一航戦は天龍門以前に最強格だった編成で、現在は天龍門程大きな脅威ではなくなったものの、生半可な練度の編成であれば持ち前の速攻性と火力で瞬く間に屠られること請け合い。ウォスパロイヤルも強烈な編成で、改造により強化されたウォースパイトが凄まじい火力で主力を次々にぶち抜いてくるのが恐ろしい限り。
 攻略Wikiの演習編成考察ページを見ると他にも色々な編成が日夜研究されているので、どうしても演習に勝ちたいと思うなら一度覗いてみると良い。但し完成済みの計画艦やSSRの改造、Lv120艦の好感度200状態など、相当なやり込みを平然と要求される世界なので、初心者には決してオススメしない。

 ……と、不満を長々と語ったところで言うのもアレだが、多分自分がアズレンで一番手間を掛けているコンテンツが正にその実この演習だったり。
 詳細は省くが、演習でランクスコアを稼いで最終的にサーバー内ランキング十位以内に納まると階級「元帥」を獲得でき、その過程で結構な戦果を荒稼げるのだ。今年から始まった「艦船技術」という要素を進める上で限凸に欠かせない「紫/金鰤」が結構な数要求されるため、これらと交換出来る戦果は可能な限り貯蓄しておきたい、という動機で自分は演習にそこそこ力を入れている。


 つらつらと語ってみたアズレンだが、ぶっちゃけこんなつまらん雑文読むくらいなら、折角アニメが放送されてるくらいなので御試しがてらプレイしてみるのが一番分かりやすかろう。あくまでも個人の主観であり絶対的な評価でないことを承知して貰いたいが、無課金~微課金でもそこそこ遊びやすい作りになっていると思うので、このテのスマホゲーが苦手な人も一度インストールしてみては如何だろうか?