2011/05/25

イヤフォン雑感:Ultimate Ears UE500+その他

 初っ端に携帯使って書いてたのがテキストエディタのバグで根こそぎ吹っ飛んだとかまあそういうのはどうでも良いとして。(遠目

 さて、……ラフに使い回そうと思ってUE500買ったはずが思いの外良い感じで外へ持ち出す気が失せ始めている自分はバカだろうか実際。(ぇ
 どうしよ、コレ完全にスパイラルじゃんよ……orz

 音の傾向は低域強め。しかし中高域が弱いとかじゃなくて、単に「低域が強い」だけの様に感じられた。中高域は低域に余り埋もれることなくしっかり聞こえる。
 全体的にはっきりした音。中高域は輪郭が割と明確で、低域はちゃんと締まっていてボワついたりしない。その実CK6とは「低域が強い」という点で似通っていると一瞬思ったが、しかしUE500の方が音の制動が良く、クリアで明瞭な感じ。確実にこっちの方が良い音。

 で、UE500の音をそれなりに聞き込んだ後、同じメーカーと言うことで先日購入した上位機種のUE700rと比べようとしたのだが、……んんん??? 何だこの、粒子感というか、曇りとも籠もりとも言えぬ不思議な感触は? サラサラ感というか…
 ……恐らくコレ、BA型でよく言われる「音の粒立ち」ってモノだと思うのだが、何とも不可思議な感覚やなあ。巷じゃ此奴を解像度がどーたらこーたら言うのかもしれんが、しかしぶっちゃけこれ解像度って表現が当てはまる代物じゃないよーな気が。まあそもそも「解像度」って厳密には音響用語ではないんだけどね…

 えー、気を取り直してUE700rとの比較など。
 結論から言えばある意味対照的。中高域寄りのUE700rと、低域強めなUE500、ってな感じで。UE700rは思いの外低域がしっかり鳴る方だが、しかしUE500はもっとパワフル。その代わりUE500の中高域は其程目立たない。どちらも有りだと思うが、ビートをしっかり刻んでくれるのはやはりUE500の方だろう。UE700rは少し大人しめ。
 因みにX5も低域がよく鳴る方だが、UE500とは少々趣が異なる。X5は「中低域」が強めなのに対して、UE500は「低域」が強めである点が違う。X5は低域よりのかまぼこなので中域が強く、その代わり高域や低域(特にローエンド?)は少し弱い。ついでに言えば輪郭も甘めだし。

 音のことはこれくらいにしといて、次は音以外のことをば。
 先ず絡みにくいと言われていたきしめんケーブル。まあ確かに絡みにくいことは認めるが、……捩れやすい。んでソレを真っ直ぐにするのが結構手間。絡まないのとトレードオフになってしまっている気がする。一応柔らかめなので取り回しは良い方。長さは普通。プラグはL字。意外にタッチノイズが大きい。
 装着感は上々。軽いし奥までぶっ挿すわけでもないし。ただしっかり填めないと音がスカスカになる。Shure掛けは強引にやれば出来ないこともないが、基本的にコードはフツーに下ろして使うのがベター。
 遮音性はそれなり。しっかり着けた上で音を出してれば大体遮断出来る。音漏れは少しある。バスや電車なら多少音量上げても問題無いと思うが、図書館みたいな静かな場所で使うなら普段より音量を下げた方が無難。
 付属品はイヤーピース6個(シリコン5サイズ+コンプライ)とケース。可もなく不可もなく。ケースはUE700rよりもコンパクトだが、少々せせこましい。

 以上、現在の音屋価格であればそれなりに良い機種。低域が強いのを好まない人にはお勧め出来ないが、しかし騒音の多い外で使う分にはこれくらいの方が良いかもしれぬ。
 でもやっぱ個人的にはUE700rの方が好きかなー。UE500は低域が濃いのでちょい疲れてしまう。ま、偶にはこれくらい低域がしっかり鳴るのも良いモノだが。


 余談。
 早速傷付けちゃったよチクショウorz

   †   †   †

 UE700r買ったりUE500買ったりと、現在「一万円前後迄で購入出来るヘッドフォンスパイラル」に絶賛特攻中なのだが、……この価格帯気になるのが多くて困るなあ……

・hf5
・SE215
・ATH-CKM77
・K450
・MDR-V6
・MDR-7506

 それに一万オーバーのハイエンドでも、幾つか気になってるのあるし。

・HD25-1II(HD25 Originals)
・DT990PRO
・HA-MX10-B
・K601

 ……正直、金が幾らあっても足りませんorz

 まあ、しばらくは必死こいて物欲を我慢せねばならぬワケだが。
 そろそろマトモなDAPが欲しいのですよ。

 今気になってるのは先日発表されたCOWON C2。
 J3よりお値打ちだが、スペック的にはディスプレイとバッテリーの保ちがちょい悪くなっただけで、殆ど差が無いのが良い。

 一方で、もうこれ以上どうこうする必要ないかなあと思っていた上流をやっぱどうするか(何)も悩み所。HP-A3はあくまでD/Aコンバータとして利用して、何か別のアンプを用意して繋いだ方が良いかしらん、と。その場合A3のRCA出力を利用するわけだが、……ケーブルとかどうしようマジでorz
 それともよりレベルの高いアンプ付きD/AコンバータとしてCARAT-TOPAZsignatureでも買うかだが、何れにしろ三万以上の出費は確実で、……う~~~~~む。(滝汗

 いやはや、音響の道とはかくも恐ろしきものよなあ……(遠目

   †   †   †

 CK32が御釈迦に。
 嵌めてたファインフィットを外そうとしたらぱっかり真っ二つとか何だコレww

2011/05/22

雑記

 ヘッドフォンにハマってからこっち、アームレストが付いててリクライニングが出来る椅子が欲しかったのだが、昨日遂に購入した。ニトリのタンパ2というワークチェアである。
 ハイバックのメッシュタイプ、かつアームレストにリクライニングロック付きとかなり豪華で、以前ニトリで見付けて座り心地を体験してからずっと狙っていたモノだったり。

 んで実際に組み立てて座ってみると、やはり良いなあ、と。
 頭をしっかり支えてくれるので、非常に楽。

 ただコイツ、一つ弱点があるとすれば、付属のキャスターがフローリング向きじゃないということだろうか。車輪の内側縁にバリ?が残っている上、接地面がツルツルで摩擦が稼げない為か上手く転がってくれない。特に前者はフローリングがモロにゴリゴリ言いそうで洒落にならぬ。
 とりあえず応急処置的に紙ヤスリでエッジを丸め、ついでに接地面も軽く撫ぜてやったら多少マシになったが、出来れば接地面がポリウレタンか何かで出来ているキャスターを買ってきて付け替えたほうが良いかも。

   †   †   †

 DT990とDT880を試聴したのだが、アレ凄いな。HD595もSRH440もK701もどちらかと言えば聞きやすいタイプの音だったので、高音がモロに刺さるオーバーヘッドなんて初めて――――いやちょっと待て、確か以前にも試聴したことあるよな自分。一年以内の話だというのに最早感触を忘れてたのかよ……(滝汗

 聴き比べた感じ、低音も高音の刺さりもDT990の方が強いが、しかしK701に比べればDT880もかなり刺激的な感じだったなー。
 少なくとも自分のライブラリの場合、……いやどうなんだろ実際。世間的にはジャズとかそーゆーのに向いててテクノとかには向かないって聞くが、ヒーリングやアンビエントみたいなのとは相性良いのだろうか悪いのだろうか。

 でもまあぶっちゃけ、今は二万五千とか投資出来るだけのキャパシティが皆無なんだけどね……(遠目
 それでも一応、DT990PROくらいは衝動買いしちゃう可能性が無きにしも非ずだが。アレならまだ手が出せる――――いやいやいや、後輩から「是非買え、兎に角買え、てかとっと(ry」と言われてるHD25-II(もしくはHD25 Originals)の方が先、……なの、か……?(ぇ

 そうそう、同じトコに次期オーバーヘッド購入候補のK518DJもあったから着け心地試してみたが、……方々で言われている通りにバンドが短くて自分には間に合わなかったorz
 いやはや、即決とかしなくて正解だったぜ……┐(´д`;)┌ヤレヤレ

   †   †   †

 統計見てみたらUE700r関連とK701&HD595の比較が踏まれまくっていてびっくり。
 色々な方が訪れてくれるのは大変嬉しいけど、こんな全くもってアテにならん雑感というか駄文を参考にされるのもヤバイというか後ろめたいというか、少々複雑な気分。ぶっちゃけ自分の感性に自信が絶無なので。

 人物解説のページでも書きましたが、このブログはあくまで自分個人の見解をだらだらと書き連ねているだけなので、必要以上に記事の内容を参考にしたり、間に受けたりすることの無いよう御願い致します。
 何せ音響にしろサブカルにしろ、感性という要素が関わるモノは須く「自分がソレに満足出来るかどうか」が全て。自分が感じたままを自分以外の人間が同じままに感じることなど不可能な以上、自分の良い悪いという判断が他者にそのまま適応出来る道理がある筈もなく。故に、……仮に買い物をミスってもこっちの責任にはしないでね?、な~んて。(ぉ

2011/05/17

K701 vs HD595聞き比べ

 K701の音にいい加減耳が慣れてきたところで、そろそろHD595と比較し直してみようかと。
 色々聞いた結果、以下の曲(率直な話イントロから音がしっかり鳴る曲)で違いをかなり感じ取ることが出来た。

<一曲目:Kylee「Everlasting」>
 K701の方が輪郭がはっきりし、高域が明るく鮮やか。全体的にメリハリがある。
 HD595はやや低音よりで、ちょいぼやけた音になる。

<二曲目:“Ray'z PREMIUM BOX -BEYOND- Disc2 RAYSTORM“より「ORIGIN -起源-」>
 まるで乱打するようなピアノの音が、K701だとこれでもかという程に鮮やか。キィンと細く伸びる高音が綺麗で、低音に締まりがあり、かなりスピード感がある。
 HD595だと輪郭が丸くなってちょっともったりした風情に。故にスピード感が落ちる。

<三曲目:Kalafina“seventh heaven”より「夏の林檎」>
 初っ端の低音がHD595だとちょっともたつく。K701は低域から高域までメリハリがある。
 特にフルート?の音で大分差があり、K701の方が次第に音が高くなっていく様子をはっきり捉えられる。

<四曲目:misono「VS」>
 K701の方が低音の鳴りが重厚で深く低く響く。HD595はあっさり風味。

<五曲目:“イースVI -ナピシュテムの匣-”より「THE RUINED CITY "KISHGAL"」>
 K701の方が輪郭が細かく高域が細く刺さる。HD595は輪郭が丸い為聞き易いが、スピード感や明瞭さ、メリハリの利いた鳴らしを望むならK701の方が確実。

<まとめ>
 K701の方が明瞭で輪郭がくっきりしており、明るくメリハリが利いている。所謂「解像度が高い」という感覚。高域は鮮やかの一言。意外なことに低音寄りと言われているHD595より低音がしっかり鳴る。タイトというか締まりがあるというか。
 一方HD595は輪郭が丸く、明るいと言うより暖かい音。聞き易いがスピード感は落ちる。思いの外低域がさっぱりしていたのには驚かされた。


 以前比較した時に比べ大分差を感じることが出来た(つかぶっちゃけ感想違い過ぎw)が、しかし曲次第では全く分からなかった時もあるので、音質の差が価格差と釣り合うかと聞かれると中々難しい。どちらも基本オールマイティーだし。
 まあ、K701の方がも一つ上手の音を鳴らすことは間違いないと思う。特にテクノやロックはK701の方が良い。HD595だと勢いが削がれてしまう印象を受けた。但しあくまでこの二機の間での話であり、そういったジャンルにもっと向いている機種が他に存在することに注意。例えばHD25-1IIとか。

 さて、後はSRH440とK701で比較をしてみなければならんな…

2011/05/15

イヤフォン雑感:UE700r 其の弐

 K701をリファレンスにUE700r・X5・HiDefJaxの比較をば。
 HP-A3を使用。

<UE700r→X5>
 輪郭が甘くなり、高域のエッジが収まって全く刺さらなくなるため非常に聴きやすくなる。また中域~低域の量がかなり増え、全体的に音の量が多くなった印象。迫力は確実にX5の方が強い。
 悪く言えば「曇る」の二文字だが、個人的には決してX5が悪いとは思わない。むしろこの聞きやすさは特筆に価する。

<X5→HiDefJax>
 先程迄の曇り感が吹っ飛び、輪郭がシャッキリして高域が金属的にシャリつくようになり、抜けが良くなって全体的に音が明るくなる。但し容赦なく刺さるので大音量でシンバルとか聞くのはやめといた方が良い。
 所謂高音寄りのドンシャリで、ボーカルは僅かに引っ込んだ感じがある。シャンシャン言わない曲を明るく楽しむなら良い。

<HiDefJax→UE700r>
 抜けが悪くなり少し暗くなるが、あくまでHiDefJaxと比較した場合の話。密閉型カナルとしては十分なレベルだろう。音が落ち着いた風情になり、フラットに近い調子に変わる。シャリシャリ言わない分穏やかだがそれでもシンバルやサ行は刺さる。
 低域は多いわけではないが量は十分あり、思ってたよりもしっかり響く。中域~高域も問題無し。曇りが無く綺麗に鳴る。高域の刺さりが気になることを除けば頗る優秀で、何でも鳴らせる感じ。穏やかなアンビエントなんかと合わせるとかなり良い。どうしてもサ行が気になる場合はボリュームを落とせばOK。遮音性が良いのでそれでもちゃんと聞ける。

<UE700r→K701>
 分かっていたことだがコレは流石に勝負にならないww高域から低域まで過不足なく鳴り、抜けは素晴らしく、聞こえ心地はナチュラルで、低域はよく響き、高域は繊細に伸びるのに全く刺さらない……と、音のレベルが桁違いだった。何鳴らしてもK701の方が優秀。改めて元フラッグシップ機のポテンシャルを思い知った。
 ……これで装着感がもうちょいどうにかなれば何も言うこと無かったのにねえ……

<UE700r雑感まとめ>
 音はいっそフラットと言ってもいいが、厳密には低域が若干弱く高域(特にハイエンド?)が少々強めなバランス。要するに高域寄り。密閉型カナル特有の閉塞感のようなものは多少あるが、それでも籠もり・曇りの類は少ない。少し耳を慣らせば全く気にならなくなるレベル。
 方々で言われているように高域は刺さる。特にシンバルやサ行。しかし、それ以外では刺さるというよりも所謂「キラキラしている」位の感覚で、自分のライブラリでは偶に目立って刺さる曲があるかないかというくらい。また音量を下げればある程度は収まる。同じく高域が刺さるHiDefJaxとの違いは、そんなにシャリつかない点。
 低域は思っていたよりもずっとよく鳴る。流石にズンズンドスドス響きまくるわけじゃないが、コレで足らんというのは余程の低音好きのみではなかろうか。自分はこれで十分。X5みたく量が多いのも好きだが。

 装着感は優秀。非常に小さく軽いので気にならない。コードはX5のものより太めで、意外にそう細くはない。柔らかめで取り回しもしやすい。遮音性も上々だが、音漏れが少しあるので静かな場所で使う際は注意。
 付属品はイヤーピース(シリコン5サイズ+コンプライ2種)に四角いケース。パッケージデザインというか箱の構成が優秀で、内箱はそのまま蓋付きの箱として使えるようになっているっぽい。ここが中々感心した。

 総じて、この品質で10.8k(※音屋価格)だったら十分過ぎると言えよう。流石にリフレッシュ前のに付いてた二万とか三万ってのは高過ぎると思うが、一万円台前半で手に入るならほぼ確実にお買い得。文句無し。
 仕様変更でL字プラグになったのと高域の刺さりを何とも思わないのならホントにオススメ。

2011/05/11

イヤフォン雑感:Ultimate Ears UE700r

 真逆二週間足らずで発送するとは……音屋、恐るべし。
 というわけで、ブレークインの「ブ」の字も済んでないような音出し一発目のライトな雑感を箇条書き仕様で。
 プレーヤーはT401S。

・無音時に結構サーノイズ(ホワイトノイズ?)が乗る
・籠もりは余り感じられず
・高域~中域が目立つが、低域もきちんと出る
・シンバルやボーカルのサ行は細めに刺さるが、其程痛くはない
・ちょっとザラついた感じ
・思ってたよりも普通(に良い音)だが、しかし音の質感が手持ちのどれとも違うので中々面白い

 ……とまあ、音質についてはこんな感じ。手持ちとの比較とか、詳しいことはまた後日。
 そしてここからはちょっと「????」と思ってしまったことを。

・音屋でのスペック表記や、某店の画像ではプラグ形状がストレートのハズなのだが、実際に届いたのはL字だった
・また某店の画像を見る限り、Y字コード分岐部の形も違う模様(届いた奴の方がデカい?)
・公式の商品画像が明らかにマイナーチェンジ前のヤツそのまま(イヤーピースの口径で一目瞭然、マイナーチェンジ後はあんな細くない)
・思ったよりもコードが細くない

 どうやらロットが変わったのか若干仕様変更があった御様子。以前のストレートプラグ仕様のヤツと今回のL字プラグ仕様のヤツで音やら何やらが違うかどうか調べてみたが、やはり分からなかった。

 と、今の段階で書けるのはこのくらいかな。
 ある程度鳴らし込んだら、X5やHiDefJaxと比較してみるつもり。


追記[11/05/14]:
 実は音屋に「仕様変更あったんか?」と問い合わせをしていたのだが、その返事が来た。率直に言えば仕様変更があったのは事実なのだそうな。プラグの強度が改善されたとか何とか。これからはL字プラグが標準なんだと。
 また、つい出来心でUE500をIYHしてしまった。(∀`*ゞ)テヘッ

 ……言い訳させて貰えるならば、やはりBX300の音質に満足出来ないということに尽きる。ハイブリッドイヤーピースのM付けて大分マシになったとは言っても、やはりもうちょっと何か足らないというか。
 「お前折角UE700rもX5もHiDefJaxもあるんだからそれ使えばいいじゃんかよw」とツッコまれそうだが、個人的には一万超えるシロモノを外に持ち出すのは気が引けて仕方ないとゆーか(←ヘタレ)。それに評判見る限り面白そうだしね、UE500の音。

 ぶっちゃけるとSE215やATH-CKM77、mc5辺りとは最後までかなり迷ったのだが、SE215は着け外し面倒そうなのとやはり価格的に却下、CKM77はどう考えてもテクニカというのが微妙(←最悪)で却下、mc5は低音が不安かつ三段キノコが宜しく無いので却下。結局当初の目標に落ち着いた。
 UE500はなんつってもフラットケーブルで断線に強そうなのと、価格的な面でラフに使いまわせそうなのが決め手だった。ホントはポリシー的に既に保有しているメーカーの製品を買うのは避けたかったのだが、UE700rの音質が相当に優秀だったので、「ならばUE500も当たりか!?」と思ってしまった罠。(爆

 しかし、……我ながらこれ、順調にスパイラルへ突入してるよねぇ……(遠目

2011/05/05

手持ちイヤフォン+αを比較してみた

 BX300のイヤーピースをとっかえひっかえして聞き比べたついでに、X5、HiDefJax、HD228についても聞き比べを行ってみた。DAPはmini改。音源は一曲で固定。低音から高音までそれなりに幅を持っているモノをチョイス。
 以下、BX300(純正イヤーピースM)をスタートとして聞き比べたメモをば。

<BX300(ファインフィットM)>
 曇りが一気に薄くなる。金属系の音がかなりクッキリハッキリ響くようになり、全体的に音調が明るくなる。
 が、その代わり低音は相当減る。というか薄くなる。

<BX300(ハイブリッドM)>
 ファインフィットより若干輪郭が甘くなるが、それでも純正より大分ハッキリしている方。音調も明るめ。
 低音はファインフィットよりは多いが、純正よりは少ない。一番バランスが良いかも。

<X5>
 BX300(純正イヤーピースM)に比べかなりクリア。但しBX300(ファインフィットM)よりは輪郭が甘めか?
 音の質がかなり高く、特に低音はボワつくことなくしっかり響いてくれる。全体的に音の量が多く、力がある感じ。

<HiDefJax>
 中域から高域にかけて金属的な響きが目立つように。悪く言えばシャリつく。しかし耳障りというわけではなく、鈴っぽいというか、明るく鮮やかな感じ。籠もりは殆ど感じられず。
 量こそ若干減るが、低音の響き方がX5とわりかし似ていたのが意外。高域強めのドンシャリ。エッジは立っているので刺さる時はホントに刺さる。

<HD228>
 先ず何と言っても高域の細く高い響きに驚いた。つーか、真逆此奴が一番「線の細い、繊細な高音」を鳴らすとは思っていなかった……余りにも意外過ぎる。しかし基本的に刺さらないので聞きやすい。
 そして中々クリア。準開放型と言えるHiDefJaxに若干劣るくらい。やはり密閉型と言ってもオンイヤーのオーバーヘッドだからだろうか。
 また低音の響き方がX5と違い、此方の方がX5よりも一段深く、より低めのところで鳴る。勢いはそう強くない。本機の後でX5を聞くと、低音がもうちょい高めのとこで鳴っているように感じる。勢いも強い。
 やはりヘッドフォンだからなのだろうが、X5と比較すると少し音を遠く感じ、またその為に迫力などの点で一歩譲る。が、籠もりの少なさや高音低音の響き方を思うと、明らかに本機の方がコスパで上回っている気がしないでもない。

 結論から言うと今回比較した中ではHD228が一番だろうか。5k前後でコレはかなり凄い。安くてもゼンハイザーしてるし。
 X5は迫力のあるかなり良い音を鳴らしてくれるが、しかし15k以上払う気は起きぬ。一万なら買い。まあ、このレベルの音を携帯出来ると思えばそれなりかもしれんが、しかしHD595が一台、或いはSRH440が二台買えると思うと、ちょっとねぇ…
 HiDefJaxは12kだったが、コレは有りだろう。意外にも鳴り方が平面的じゃないし、金属的で明るめな音が面白い。保有中のオーバーヘッド達にはない鳴らし方が新鮮。

 んでBX300だが、……う~~~~~む、やはり微妙と言わざるを得ない。
 HD228とほぼ同価格、それにもうちょい出せばSRH440が買えることを思うと、流石に微妙というか。世間一般で言われている程の高音質にはどーしても思えぬ。

 さてはて、先日頼んだUE700rは一体どんな音を聞かせてくれるのかな……?


追記[11/05/08]:
 後日、HP-A3に繋いだK701とHD228・X5・HiDefJaxを比較してみたが、K701をフラット、もとい基準として考えると、やっぱ何奴も此奴も決してフラットではないねえ。
 HD228は重低音が強いし(しかし籠もりは余り無い不思議)、X5は中域から低域がかなり量が多いし、HiDefJaxは金属的にシャリつくという点で高域寄りだし。
 尤も、だからといって此奴等の音が悪いわけじゃないのだが。むしろそれぞれに個性を感じられるので、定期的にループするのがまた面白い。