2019/07/25

お買い物とファーストインプレッション色々

 密林のプライムデーで中華イヤフォン買ったり、後日ケーブルも買ったり、マウスを新調したり。
 以下、簡単に1stインプレなど。


<マウス雑感:Logicool G304

 2015年初頭に購入してから長い事使い続けていたLogicoolのG602だが、最近チャタリングが酷く、シングルクリックがダブルトリプルにオート連射したり、ドラッグアンドドロップが途中で途切れてあらぬ場所へファイルフォルダ放り投げちゃって慌てたり。正直絵に描いたような末期症状が表れており、購入履歴から保証期間探ると見事に去年で失効していたのでこれはもうマウスを買わねばと。
 G602はDPI変更用も含めて11個ものボタンを備える多ボタンマウスだったので、当初は同じ路線で買い替えようかと思ったのだが、そうすると価格が凄いことになりそうだったので却下。なるたけ安いゲーミングマウスを物色した結果、G304に落ち着いた。

 ところで。
 自分、ゲーミングマウスをメインで使っているが、そのテのゲーム(所謂FPS辺り)はぶっちゃけ全くプレイしなかったりする。

 じゃあなんでわざわざゲーミングマウスなんだと思うかもしれないが、
「ゲーミング用謳ってるくらいの基礎スペックがあれば、日常使用においてストレスフリーだし、長く使える」
 ――という考え方に拠る。特にトラッキング精度とスイッチの耐久性はマウスの要中の要なので、此処に重きを置くとゲーミング以外の選択肢がかな~り限られてしまうのは痛い所。

 尚、ポインティングデバイスは他にもKensingtonのSlimBladeというトラックボールを持っていたり。が、此方はどっちかってーとベッドに寝転がりながらMBPで動画視聴とかダラダラやるためのもの、というポジションで、フツーにPC操作するならやっぱマウスかなー。
 アレはアレで右手でも左手でも好きなように使えるから快適なんだけどね。

 さてG304の感想だが、……………………申し訳ないが、あんまりない。

 そもそも余りマウスとかキーボードに対して深い拘りが無いので、強いて言えば、
「軽い」「単3電池1個でいい」「精度は良さそう」「やっぱボタン少ねえ」「あ、チルト無いやん!」くらいの感想しか無いのよなあ……そもそもがコイツ、デザインからしてとても無難かつシンプルなマウスだし。
 尤も、拘りが薄いからこそコスパ良さそうなのを物色していたわけで、その意味では悪い買い物ではなさそうだが。

 まあ後々何か書きたくなったら書こうかなー。……多分無いけど。


<イヤフォン+リケーブル雑感:KZ ZSN Pro+KB EAR 4842 16芯 銀メッキケーブル(QDC3.5)>

 中華イヤフォンというカテゴリが評判になっているのはちょい前から知っていたが、偶々密林のプライムデーで「KZ ZSN Pro」が2000以下で買えるようになっていたので、毎度の事ながら懲りずに衝動買いをキメてしまった。……最早病気である。(とおめ
 んでその際抱き合わせで同じセラーから「YYX4822 8芯 銀メッキケーブル(QDC 3.5mm)」ってケーブルも購入したのだが、開封してみると分岐部のケーブルスライダーが成形不良品で、突っ返す羽目に。代わりに後日注文したのが「KB EAR 4842 16芯 銀メッキケーブル(QDC3.5)」という次第。

 先ずZSN Proだが、BAとD型の各ドライバを一つずつ積んだハイブリッド式のイヤフォンで、一見カスタムIEMっぽく見えるユニバーサルIEM、みたいなデザイン。一昔前なら確実に10kはしていただろうに、これが僅か2k前後で買えるってんだから本当に恐ろしい時代になったと言うか…
 自分はグレーカラーを購入したのだが、造りは思った以上に綺麗かつ丁寧で、シェル内部にやたら目立つような気泡やホコリ、濁りの類は無く、金属(ジュラルミン)製のフェイスプレートにも傷は無かった。パッと見、コレで本当に2kなのかと思ってしまう程。

 ケーブルは未だに愛用し続けているW4Rや10proと同様の2pin式でリケーブル可能。……そう、約2kの格安イヤホンでまさかのリケーブル対応なのである!なんともはや…
 コネクタはピンだけで挿すのではなく、樹脂のカバーでしっかりかっちり嵌まるようになっており、ピンが破損し難くなっているのは嬉しい所。中国のカスタムIEMメーカーがこういう端子形状を採用しているからか、QDC型と言うらしい。

 KB EAR 4842は銀メッキした細い銅線を多数(16芯というなら16本なんだろうか?)編んで作られたケーブルで、触ってみた感じ非常に柔らかくて取り回し良好。銀メッキ線ならではの真っ白な見た目が個人的にとてもツボ。成形不良で突っ返したYYX4822と違ってケーブルスライダーが恐らくは金属(アルミ?)で出来ており、プラグ部も金属製なので質感が大変宜しい。
 注文直後は「やっべYYX4822の倍以上してんじゃんよorz」と衝動買いを悔いたものだが、現物見ると見た目上々で衝動買い万歳!と手のひらがクルックル回っておりまする。(ぉ

 さて、ここから肝心の音質について。
 使用機器はAP80、音源はFLAC。

 音出し初っ端の感想は、
「…………すげぇ分かりやすい『ハイファイサウンド』やな…………(苦笑)」
 ――って感じ。鳴り方が非常に明瞭且つかなりの高能率で、普段使ってる機種の音量そのままで鳴らすと音デカ過ぎて多分ビビる。良くも悪くもちと喧しい類。
 だがまあ、個人的にこのテの明朗快活な鳴りっぷりは嫌いじゃない。音量絞れるからDAPの電池持ち良くなるし。シャッキリスッキリサッパリを地で行くような音なので、そういう傾向が合う人にはかなりハマるんじゃなかろーか。

 此処でケーブルを付属品からKB EAR 4842にチェンジ。すると、…………ほぅ。面白い、コレは中々面白いぞ……?
 付属品と比較して鳴り方が若干明るく軽くなり、低域が多少落ち着くことでバランスの良い音に変化。見晴らしが良くなるっつーか、聞きやすくなった。それでも重低音の類はしっかり鳴ってくるので低音至上主義な人でも安心。
 もっかい初期付属ケーブルに戻してみると、まあこっちでも聞けるっちゃ聞けるけど、全体的に鳴り方が重く暗く感じる。ハイファイ感出すために明瞭な鳴り方にはしてあるんだろうが、些か纏まりに欠けるというか、……うん、やっぱ「喧しい」の一言に終止してしまう。そんでKB EAR 4842へ交換すると、多少喧しさや重さ暗さが低減されて、良い意味で「すっきりした」鳴り方に変わる。……成程、コレがリケーブルの面白みか……

 音質以外の部分として、差し当たって装着感だが、至って良好な嵌め心地だった。付属ケーブル、KB EAR 4842共にShure掛けを前提としてケーブルにクセを付けてあるのでタッチノイズは全く心配ナシ。
 遮音性はイヤピを塞ぐとかなり音漏れが抑制されることから、バカみたいな大音量で鳴らさない限りはそう心配するコトも無かろう。ただフェイスプレートにベントが設けられているのでそこんトコは注意。

 取り敢えず、現在COWON J3に最近再リッピングしまくったFLAC音源を軒並み突っ込み、ZSN Proを繋いで片っ端から電池の保つ限り鳴らしまくってエージング中。
 如何せん明瞭な鳴り方なので聞き疲れやすいのが難点だが、手持ちのどのイヤフォンとも傾向の異なる音で使っていて面白い。何より安いのが最高に気軽でイイ。
 ……中華イヤフォンのレビュー記事を矢継ぎ早に上げまくっているブログがちょこちょこ散見される理由、何となく分かってしまった。自分は沼に嵌らんよう気を付けんとなあ……

2019/07/16

DAP雑感:Hidizs AP80 ファーストインプレッション

 前回の記事でポータブル環境の自己考察をした際、結論としてHidizsのAP80を買うのが最適な選択であろうとなり、実際に仕入れてしまった罠。

 まあ、何だ。
 とどのつまり、衝動買いである。…………お前いっつもこんなんばっかやな!?(溜息

 しかし実際に手にとって弄ってみると、コレが中々良い出来で感心させられてしまった。操作感や音質もさることながら、USB入出力機能やBluetooth入出力機能など「オーディオデバイス」としての機能が此程コンパクトに纏め上げられてるって事にちと脱帽。
 このクオリティで20k割るってんだから、中華デバイスの進化スピード、パねぇ…

 取り敢えず、ファーストインプレッションってことで簡単に。


<パッケージング>
 何と初めからシリコンジャケットが付属する他、本体の表裏両面(恐らくガラス製?)に予め保護フィルムを大変綺麗に貼り付け済みというのだからびっくり。しかもフィルムは予備分まで同封されていてとってもユーザーフレンドリー。
 シリコンジャケットは際の部分の処理が些か甘めではあるものの、落下衝撃の低減や傷の防止という点に限って見れば十分過ぎるシロモノ。わざわざサードパーティのオプションを密林辺りで捜索する手間が省けるので大変有難い。……ぶっちゃけ日本の企業にも見習って欲しい姿勢である。

<外観>
 手のひらにすっぽり収まるサイズ。向かって右側面には押し込みで画面/電源のON/OFFボタンを兼ねるボリュームノブと、再生/一時停止、曲送り、曲戻し、それぞれのボタンが存在。画面見なくても簡易的な操作が出来る物理ボタンはやはり便利なのです。
 今回仕入れたのはアルミボディのグレーカラーだが、実際はグレーっつーか鈍目のシルバーといった出で立ちで、案の定無難な色だからかよく売れているっぽい。SS(ステンレススチール)モデルも検討しなくはなかったが、個人的にDAPの筐体の材質が音質に与える影響ってのにイマイチ懐疑的なのと、コスト面で今回は妥協した。某所じゃ通常モデルとSSモデルで音質あんま変わらんって報告もあったっぽいしね。
 速攻でジャケットを被せてしまったのでパッと見だが、工作精度や仕上げ処理が極端に甘いとか雑と感じる部分は無かった。むしろ綺麗に出来ている。ボリュームノブが本体と擦れてしまうようなこともなく、シンプルかつ堅実に作られている感じが好印象。

<ソフトウェア>
 HiBy OS 3.0ってのを搭載している模様で、コイツが思った以上に使いやすくレスポンス良好。どうもLinuxベースのオーディオデバイス向けシステムらしいが、成程悪くない使い心地。目立つ引っ掛かりやもたつきは今んトコ感じず。
 何より感動したのは、外部DAC(xDSD)を繋ぐとあっさりしっかりUSBオーディオデバイスとして認識・接続してくれた点。Pocophoneではどう足掻いても出来なかった真似なので凄く感動してしまった。これだけでも買った価値があるというもの。
 HiBy Linkも試してみたが、成程こりゃ便利だと思わされた。スマホからAP80の中を覗いている感じが新鮮。これからはBluetoothレシーバーとか買うよりこういうLink機能を搭載している小型DAPの方がベターかもしれんね。更に音質高めたいならDAC繋いで重ねてもいいわけだし。

<拡張性>
 内蔵ストレージは備わっていないものの、最大1TBのmicroSDに対応しているので無問題。むしろ内蔵ストレージ備わってるとファイル管理ややっこしいので個人的には無い方が好き。但しmicroSDスロットは挿し難めなんで注意。
 USB-DAC機能は使っていないので割愛するが、xDSD繋いでUSBトランスポーター利用はしてみた。xDSDには入力された音楽データのフォーマットに応じてLEDインジケータ表示色が変わるギミックが存在し、DSD128の音源を再生させてみたところ、ちゃんとDSD64/128の表示色であるシアン(水色)に発光してくれた。……………………嗚呼、やっとポータブル環境でこの発光色と出会えたよ…………(感無量

<音質>
 比較対象と使用楽曲、使用イヤフォン・ヘッドフォンは以下の通り。
 音量は比較に使った楽曲以外で概ね同じになるよう調整してから比較に臨んだ。

[比較]
COWON J3・iFi xDSD(AP80からUSB出力)

[楽曲]※共にFLAC音源
Aimer「I beg you」(「I beg you/花びらたちのマーチ/Sailing」より)
QUEEN「Killer Queen」(「Bohemian Rhapsody The Original Soundtrack」より)

[機器]
Westone4R・DT990 PRO

 結論からぶっちゃけると、J3以上xDSD以下って感じ。最早過去の機種であるJ3よりは、所謂解像度的な部分が時代相応に優秀なものの、xDSDに勝てるほどじゃない。
 特にI beg youの大サビ周辺をDT990で集中的に聴き比べてみた際、J3とAP80では余り感じられなかった「曲の空気感」みたいなモノがxDSDでは思いっきり伝わってきて、なまじ曲調が曲調だけに背筋がゾッとするような寒さを覚えさせられた。流石の表現力である。
 ……と、これだけだとAP80の音質が大した事無いように聞こえてしまうが、決して悪くないのでどうかご安心を。価格とサイズ考えたらむしろ上々な部類のはず。そもそも単体DACであるxDSDと小型DAPのAP80を比較するのは流石にやり過ぎ感あるし…

 驚かされたのはAP80単体でも出力が相当に強力な点。ハイゲイン出力なら250ΩあるDT990でもやすやすと鳴らしてくれるのはちょっと意外だった。少なくともイヤフォンであれば先ず鳴らすのに困らないだろう。
 他、搭載しているDACチップ(ESS Technology製 ES9218P。Shanling M0と同型)の関係だろうが、アンチエイリアシングフィルタが多数用意されており好みで選択出来るようになっている。真剣に試してないので効果の程はよく分かっていないが、こういう機能が用意されている事自体は個人的に好ましいかなー。
 音弄りの機能も充実。イコライザーは勿論の事、MSEBと呼ばれる独自の音質調整機能を備えており、色々遊べそう。

<まとめ>
 元々、「Pocophone+xDSD」という組み合わせが失敗したことでその埋め合わせめいて急遽仕入れたAP80だが、ポータブルオーディオデバイスとしてかなり出来良く纏まっているので大変気に入ってしまった。特にUSB/Bluetooth入出力周りがしっかりサポートされているのは、無線による気楽な聞き流しからUSB-DACを組み合わせた真剣な聴き込みまで、幅広いリスニングスタイルに対応可能という点でとても好印象。
 自分の場合、ハイスペックPHPAの中でもかなり小型なxDSDと組み合わせるにはAP80くらいのミニマムさがベストだったので、結果的に良い買い物になった。ちゃんとしたUSBトランスポーター機能と、Link機能によるスマホのリモコン化が両方使える上に、DAPそのものの音質も中々と来ればむしろお釣りが来るレベルである。


 絶賛気味かもしれないが、コレは自分が元々USBトランスポーター機能とLink機能を目当てにしていたからってことでどうか勘弁願いたい。
 ……まあ方々で音質良いよ!って言われてるから大丈夫、大丈夫!(楽観



※追記[190718]:



 xDSDと重ねてみた画像が此方。イイ感じ。
 接続には林檎の「USB-C - USBアダプタ」を、AP80とxDSDを束ねるのには密林で仕入れた日清紡のモビロンバンド(70×3mm)を使用した。

 積んだ状態で色々触っていた折、DSD128の再生中にFLAC192kHzを選択した途端xDSDがバグってしまったので、ふと思い立ってファームの書き換え(v5.30→v5.20)を決行してみたらアッサリ直った。
 …………やっぱMQAのサポートなんて要らんかったんとちゃうのん??(怪訝顔

 また、ちょこちょこ存在する和訳のおかしさ故に効果の分からない設定項目が幾つかあったのだが、マニュアル(英文)を熟読しつつ触ってみたところ、

<システム設定→待機する>
 ディープスリープ機能のON/OFF

<システム設定→記録ステップ>
 歩数計機能のON/OFF

 ――という意味だったらしい。
 但しディープスリープ機能は復帰時にスクリーンロックが解除出来なくなったことがあり、少々不安定かも。注意。


 …………注意と言えば、AP80を充電する際についうっかりスマホ(Pocophone)用に使っている「Anker PowerPort+ 1 Quick Charge 3.0 & PowerIQ【改善版】」をそのまま挿しちゃったのだが、40分くらい充電したところでAP80が凄まじく発熱していることに気付き、慌ててプラグを抜くというハプニングがあった。
 実はコレに関してもマニュアルよく読めばちゃんと書いてあるのだが、

高電圧で充電すると機器を痛める可能性あるから5V/2Aでチャージしてね!

 ――と注意してくれているので、皆さんもAP80の充電に今流行りの急速充電器を使わないようくれぐれも注意して下さいね?(真剣
 モバイルバッテリー辺りでゆるゆる充電するのが吉かと。

2019/07/08

(ポータブル)オーディオ環境構築思案メモ

_人人人人人人_
> 突然の死 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

 ――――を迎えてしまったLG V10(LG-H961N)の代わりに、Xiaomi Pocophone F1とiFi Audio xDSDを仕入れて、ファイナルアンサーだッ!! …………と思っていたのに、結局相性問題で完全な代替とはならず、ポータブルのハイレゾネイティブ再生環境が宙ぶらりんとなってしまった現在。
 ……取り敢えず、自分がポータブルオーディオに求める要素とかを書き出して整理でもしてみようかなと。

 ぶっ壊れてしまったV10は何が便利だったかと言うと、やはりちゃんとした独立DACチップ積んであってK701でも割としっかり鳴らせた点に尽きる。そして対応フォーマットの幅。WAVやMP3は勿論の事、ハイレゾFLACやDSDまで再生出来るってのはまさにオールインワンで、ホント色々融通効いた。つか、我が家で176.4kHz以上のハイレゾ音源はV10しか再生出来なかった。……だからこそ、そんなもんが使用不能になってしまえば当然ながら一悶着あるわけで。
 そんなV10の後釜に、Pocophone+xDSDというトリッキーな仕様を想定してしまったのは、まあ、色々と理由があるというか…

・据え置き環境の刷新
 V10は確かに便利だったが、アレ自体をUSB-DACとして使うような機能は流石に無かったため、我が家の据え置き環境の対応フォーマットはHP-A3の上限(PCM96kHz)で頭打ちになっていた。そこでポータブル環境をスマホ+USB-DACという形にして、ハイレゾ環境をスマホだけで完結させてしまうのではなく、据え置きにも流用可能なようにしようと考えたのである。
 因みにxDSDを選んだ理由は、Bluetooth(apt-X)が使える多機能性と対応フォーマットの幅広さ、ポータブルに不足無いサイズ感、そして余裕のある再生出力を好ましく感じたから。要はちっこいのに万能なトコ。……まあ、USB入出力端子がAオスというむっちゃマイナー仕様なのは如何ともし難いが……

・高スペックの必要性
 現在とあるスマホゲーをそこそこ熱心にプレイしており、コレがアプデの度に結構な高スペックを要求してくるため、どうしてもスマホそのものの処理能力の高さを確保しておく必要があった。つーか多分V10がぶっ壊れた理由もこの辺にあるし。
 Pocophoneは自分が購入したArmored Editionでなければ三万円台(現在は二万円台の場合も!)で買える程リーズナブルなハイスペックマシンなので、コスパの点ではベストに近い選択肢だった。他のSDM845搭載機より10k以上安かったしなあ…

・Androidに於けるUSBオーディオ環境への認識の甘さ
 ぶっちゃけ此処二年くらいに発売された機種ならUSB Audio Class 2.0なんぞとっくに須く対応してるもんだと思っていた。USB-DACさえ繋ぎゃ何とでもなると思っていた。
 ――――甘かった。激甘だった…………_| ̄|○ il||li

 しかし改めて、Androidオーディオって全ッ然未成熟なんだなあと思い知らされたっつーか。iPhoneはとっくにその辺パスしてるんだものなあ…

 事此処に至り、いっそxDSDを売っ払って他のちょい惹かれたモノを狙い直すのもアリかにゃー?、とか若干思ったのだが、コスト考えてやっぱ却下。つーかPocophoneは兎も角xDSDはメーカーのポリシーとか実際の使用感が結構気に入ってるので手放す気無いし。

 ところで、将来的な採用も見据えて考え中なポータブル環境は幾つかあって、しかし何れも一長一短なのがもどかしい。

<Chord Mojo+Poly>
◎音質の良さは折り紙付き
◎幅広い対応フォーマット
◎低能率オーバーヘッドも何とかなる高出力
◎バランス出力非搭載
スマホを無線コントローラーとして使えるネットワークプレイヤー機能
△MojoだけならまだしもPolyくっつけるとかなりデカくなる
 (フットプリントがスマホ並み)
▼ネットワークプレイヤーとして使う場合、現状Androidだと対応フォーマットが限られる
×高価すぎる(二つ合わせて100kオーバー)

<HiBy R6 Pro>
◎DACとしてもトランスポーターとしても使える
 (USBオーディオ入出力をサポートしている)
○音質は良さ気
○対応フォーマットは必要十分
○高出力
○程々のサイズ感
○Android端末として見ても悪くないスペック
○HiBy Linkによるスマホを利用したワイヤレスプレイヤー機能
△4.4mmバランス出力搭載(2.5mmよりはマシだが…)
▼値が張る(100k弱)

<HiBy R5>
◎恐らくR6 Proと共通するであろう使い勝手
△未だ少々高い(50k程度?)

<FiiO M11>
○音質は概ね大丈夫そう?
○対応フォーマットは必要十分
○程々のサイズ感
○Android端末として見ても悪くないスペック
△FiiO Linkによるスマホを利用したワイヤレスプレイヤー機能
 (但しHiByより出来が甘いらしい)
△2.5mm/4.4mmバランス出力搭載
 (全部載せは面白いが、個人的にバランス出力自体が規格濫立の様相を呈していて嫌)
△未だ少々高い(50k〜60k程度?)

<Hidizs AP80>
◎DACとしてもトランスポーターとしても使える
 (USBオーディオ入出力をサポートしている)
やっすい!(17k)
◎バランス出力非搭載
○音質は良さ気
○対応フォーマットは必要十分
○ちっこい!(手のひらサイズ)
○HiBy Linkによるスマホを利用したワイヤレスプレイヤー機能

 バランス接続に関してだが、ぶっちゃけ自分は否定派というか敬遠派。特に業界内で規格がイマイチ定まりきってない辺りがホント嫌いで、剰えハイスペックPHPAメーカーの代表格であるiFi AudioとChordが採用に積極的でないことから、余計に懐疑的。
 トランスポーター機能はxDSDを手放すなら要らない子だが、自分はあくまでもxDSDを手元に残して活用していきたいので必須。むしろxDSD使うからUSB-DAC機能の方が要らないくらい。

 そして見逃せないのがHiBy LinkとFiiO Link。DAPと同系統のプレイヤーアプリをスマホにインストールしておくことで、スマホからDAPをコントロール出来るという機能である。
 スマホとDAPを無線(Bluetoothを使うらしい)で接続し、スマホをあくまでもリモコンとしてのみ利用することで、ストレージからのデータ読み出し→DAC変換→音楽信号の再生という音楽再生のプロセス自体をDAPだけで完結させる。そのため一般的なBluetoothレシーバーを用いる時と違って、無線転送に伴うダウンサンプリングの類が発生しないというメリットがある。
 HiByとFiiOの違いはメーカーは無論のこと、Link機能自体の完成度や安定性にも差があり、どうやらFiiOよりもHiByの方がその辺は優秀らしい。DAP用システム開発の点で、長らくOEMを請け負ってきたHiBy側に一日の長がある、ということだろうか?


 …………つーか此処迄書いていて思ったのだが。
 コレ、自分の場合AP80一択なのでは…………????


 機能と予算と好み考えたらベストバイどころか最早マストバイやんけ!
 う~~~~~~~~~~む……………………



※追記[190710]:

 AP80、買 い ま し た 。(ぇ
 所感はまた追々記す腹積もりなので、しばしお待ちをば…