2017/02/17

アーマード・コア雑感色々

 色々あって艦これを放置プレイ(実質引退)し、代わりに半ば積みゲーと化していたデモンズソウルに触れ始めて「あ、これ初代ダクソより面白いかも?」とか思っていたりする今日この頃。
 まあ今回の雑感はデモンズじゃなくて(空のじゃない)ACなんだけどね!

 自分が持ってるアーマード・コアは以下の四つ。上から順にプレイ。

・熱管理シミュレータと悪名高いネクサス(NX) ※ACデビュー作
・コジマ技術の結晶ことネクストが大暴れする4
・シリーズ屈指の超高速戦闘が展開されるフォーアンサー(fA)
・Vのシステムを受け継ぐ現時点での最新・最終作ヴァーディクトデイ(VD)

 初代〜サイレントライン(3SL)とナインブレイカー(NB)、ラストレイヴン(LR)、フォーミュラフロント(FF)、そしてVは未プレイ。NXの続編故に敬遠したNBとLR、評判の悪さから遠慮したVは兎も角、Bタイプ操作(サイトをL1L2R1R2で動かし両の人差し指と中指を全て使う)が出来なそう、というだけで初代〜3SLを諦めてしまったのは、今にしてみれば勿体無かったと言わざるを得ない。一応、動画サイトでプレイ動画を一通り見てはいるので、雰囲気くらいはなんとか。
 一番ドハマりして、今でもしょっちゅう遊んでいるのは4・fA、所謂リンクス世代の二作品。元々バーチャロン(初代ことOMG)やZ.O.E(ANUBIS)といった、かなりゲームスピードが早いロボゲーを好んでいたためか、一番性に合うという。

・NX 〜初めてのフロムマジック(OP詐欺)〜
 オープニングムービー見て「ホントにこんな動き出来んの!? すげぇ!」と思ったのも束の間、開始後間もなくNX名物の爆熱っぷりに見事幻想を打ち砕かれた。それでも可能な範囲で色々工夫した結果、軽量寄りの中量二脚でフィールドを時速350kmオーバー出しながら、マシンガン二丁orマシショのW鳥でヒャッハーするというスタイルを確立。以後、4やfAでも近〜中距離戦を中心とするようになったのはNXでの経験故。
 レイヴンACで唯一の経験作、また自分のACデビュー作ということもあって、実は結構お気に入り。爆熱加減もアセンやチューン次第では結構マシになるので、如何にして動き易い機体を作るか、当時は連日頭を悩ませていたもの。リンクス世代程では無いが、今でも時々レイヴン気分に浸る目的でプレイしている。

・4 〜憧れの超高速戦闘〜
 OPやプレイ動画を見てからというもの、ずっと憧れていたタイトルだけにfAも合わせてPS3ごと入手した時は喜び勇んでプレイし始めたのだが、いざ動かし始めると前述のL1L2R1R2全使用が出来なくて滅茶苦茶大変だった。しかしキーアサインを弄るなど試行錯誤している内に自然と慣れていって、相手の頭上をQBで飛び越えてからQTして背後を取り弾丸を見舞う、というアクションも出来るようになった。脳汁モノ。
 スピード感はfAの方が上かもしれないが、ストーリーなども含めたトータルの完成度は4の方が優れている、というのが自分の見解。というかfAはちと早すぎる。アレはアレで悪くないけど、自分には4くらいが丁度いい感じ。物語、音楽、戦闘のバランスはシリーズでも屈指だと思う。とても良い作品。
 元々自機を動かす上でオートマチックな要素の少ないACシリーズだが、4からはQBQTが加わって尚更マニュアル感が強まった結果、操作に馴染み始めてからの一体感が本当に素晴らしい。テストモードで飛び回ってるだけでも楽しいと感じられるのはその証左か。自分が見た目やらスペックやら拘って頭を悩ませながら組み上げたネクストが、自分の操作で地上を存分に駆け回り、空中を思うまま飛び回るのだから堪らない。まさに「次世代のアーマード・コア」である。

・fA 〜突き抜ける速さ〜
 4の時点でかなりのものだったゲームスピードが更に上昇。速度に特化させた機体なら時速2,000kmを容易に突破するなど、間違い無く現時点でシリーズ最速のアーマードコア。人によってはリアルに目を回しかねないのでACデビューには向かないかもしれないが、機体の挙動が全体的に4より軽く、(特にハードに於いて)理不尽な難易度のミッションが少なく、最新レギュであればロケットというお助け武器が存在するので、思いの外初心者向けな側面も。4から移るとビックリすること請け合い。
 総合的に自分が一番好きなACは4だが、fAも負けていない。スピード感はfAの方が圧倒的だし、重量別にカテゴライズが進められたフレームや内装、バリエーション豊かな武装など、アセンの幅も4とは比較にならないほど広い。音楽もRememberやCosmosなど良曲が揃い、ルートによって結末が決定的に分岐するマルチエンドを採用している分、fAの方がストーリーに変化がある点は否めない。またアームズフォート(AF)との戦闘はスケールがスケールだけにド迫力。慣れてくると作業化するのは御愛嬌。

・VD 〜ミグラントはつらいよ〜
 フロムがVで結構やらかしていたことは一応小耳に挟んでいたが、4・fAを一通りプレイし終えていたので新しもの欲しさに半ば衝動買い。晴れてミグラントデビュー……したはいいが、システムや操作の激変っぷりに未だ慣れきっていないのが実情。一応全ミッションS取ってサブクエも埋めきったが、いまいち達成感が無く、4・fA程の満足感というか充足感というか、その辺が得られないままだった。最近になってもう一度触りだして、ちったあマシに動かせるようになってようやく少しは面白くなってきた。グラブとパイルの練習のために何度黒栗とテスト先生(タンクver.)を破壊したことやら…
 一見するとQBやQTといったコジマ技術のおかげで全くの別物に見えるリンクス世代だが、基本的な部分に限って言えばそれまでのレイヴン世代とそうそう違っているわけではない。だがミグラント世代はブースト周りや戦闘・スキャンモード切り替えを始めとして本当に別物と化しており、正直滅茶苦茶戸惑った。作品世界に於ける技術力がリンクス世代よりも格段に下がった結果、操作が一気に複雑化するとかじょ、冗談じゃ…
 オンライン環境での多人数プレイを意識した結果このような仕様になったはいいが、4・fA以上に考慮すべき要素が多くなってしまっていてオフでのソロプレイがかなり窮屈になっているのがどうにも……「V系はそういう方向性なんだから仕方ない」と言われればそれまでだが、個人的にジャンケンめいた構図を強いる属性システムはACらしさに欠けている気がしないでもない。

 アップデートがかなり前に止まって久しく、そのせいでオンが廃れているらしいのでオン重視の本作はぶっちゃけ全くオススメできないが、歴代でも屈指の「むせる」雰囲気は確かに魅力的なため、以下にこれからVDを始めようという人へのちょっとしたアドバイスを。但し当方はオン未経験につき、あくまでもミッション攻略レベルについてしか語れないので御了承をば。そして超長文注意。