2020/03/09

PCパーツ換装&FPS初挑戦雑感

<デスクトップPCパーツ換装雑記:NVIDIA GeForce GTX1660Ti搭載グラフィックボード>

 2016年から使っているBTOデスクトップPCだが、先日電源入れて立ち上げる際、グラフィックボード(以下グラボ)からの映像出力が一切為されずモニタが真っ黒のまま、という異変が発生して大変驚かされた。
 幸い、モニタへ繋いでいるHDMIケーブルを一度PC側から抜いて挿し直した所異変は収まったが、何分古いパーツを使っていた事は否めないので、この機にグラボを交換しようと思い立った。

 と、言うのも。
 マシン自体は2016年に発注、受領したものだが、使用しているグラボは2014年製のNVIDIA GeForce GTX750Tiを搭載したモデル(ASUS STRIX-GTX750TI-OC-2GD5)だった。つまり記事執筆時点で6年落ちである。流石に古過ぎる。

 購入に当たって決めたことは、
・取り敢えずFHD60Hzが滑らかなら上等
・予算は40k前後、でも出来る限り40k未満
・どうせならオーバークロック(OC)仕様が欲しい
(※OC仕様は高負荷を想定して高品位パーツを厳選使用しているらしいので)
・バックプレート付き推奨(基盤剥き出しは嫌)
・DVI-I端子は要らん
 ……の、五つ。

 そうなると必然、候補は絞られて来て、
・GeForce GTX1660Ti
・GeForce GTX1660SUPER
・GeForce RTX2060
・Radeon RX 5600 XT
 ……チップで言えばこの辺に収束していった。

 最終的に一番迷ったのは1660Tiと2060。しかし2060はOC仕様が45k辺りまで価格が高騰してしまうので、結局FHD環境のド安牌である1660Tiを選択。RTXシリーズ特有のレイトレやDLSSといった新機能は魅力的ではあるのだが、そもそもそういった機能を活用するようなシチュエーションが皆無であることと、ソレを目当てにするならもっと上のランクに手を伸ばすべきだろうと思った次第。

 んで実際に今回掴んだのは「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 Ti AMP 6GB GDDR6(型番:ZT-T16610D-10M)」。日本密林で37kちょい。本当はMSIのOC仕様(GeForce GTX 1660 Ti GAMING X 6G)が欲しかったのだが、製品が枯渇しているのか妙に高かったので断念。
 ……ぶっちゃけ偏見なのだが、私的にはGeForceグラボの鉄板メーカーというとASUSかMSIというイメージがあった。尤も、最近はZOTACも悪くないらしく、しかも特筆すべき点としてZOTAC製品は設計がコンパクトで小さいケースにも組み込みやすい、というメリットがあるそうな。確かに手にとって見た感じ、今まで取り付けていた750Tiのボードと全長に大差は無かった(ASUS750Ti:196mm、ZOTAC1660Ti:210mm)。
 作りはしっかりしていて、やはりバックプレートで基盤隠れてるとパッと見スマートで格好良い。電飾要素無いので見た目シンプル。いっそ無骨。だがソレが良い。大体ウチのケース(Fractal Design Define R5)って静音仕様だから中見えないしね。

 組み込み自体は至極簡単。PCI-Eスロットから古いの外して新しいのを取り付けてしっかりネジ締めておくだけ。とは言え、750Tiでは不要だった補助電源(8-pin)が1660Tiでは必要な辺りは明確な差異か。
 …………むしろ滅茶苦茶手間食ったのはグラボの交換以上に内部清掃の方で、今回は初の本格的なパーツ交換ということもあって各所のファンを全て外して念入りに掃除してみたのだが、それがまあ大変で大変で……。折に触れてちょくちょく内部清掃していたとは言え、普段はファンを外したりはしていなかったのでホコリの沈着加減が悍しい有様になっており、凄まじく苦労させられた。……マメな掃除って大事、マジで。(戒め

 さて1660Tiの使用感だが、――――うん、分からん!
 ……いや、だってフツーにWindows動かしてる分にはグラボのスペックなんて何も関係無いですし……

 じゃあ何かゲームでもプレイすれば、と思ったものの、現在PCにインストールしているゲームにそこそこ負荷高そうな代物がサッパリありゃしないと来たもんだ。
 さてどうしたものか…と悩みつつ、以前インストールしたSteamを眺めていた所、大分前に動画観て面白そうだなーと感じていたタイトルが爆安(700円弱)になっていたのを発見。――迷うことなく購入してインストール。


 ってなわけでぇ…………


<FPSゲーム初挑戦雑感:id Software「DOOM(2016)」

 前に某動画処でプレイ動画見て「ほえ~楽しそうやなあ」なんて思ってた作品が、丁度換装したばっかのグラボの使用感検証用に御誂え向きの価格でタイミング良くセールされていたので、サクッと購入してプレイし始めてみた次第。
 実際にSteamからダウンロードすると、まさかファイル一式の容量が50GB以上もあるとは思ってなくてとても面食らった。デカ過ぎィ!

 で、肝心の動作検証について。

 グラフィック関係を軒並み最高設定(詳細設定は「ウルトラ」で一括変更)にしてみた所、現在使用しているFHD60Hzのモニターでは殆ど常時60FPS出ていた。問題皆無。
 750Tiのままでは有り得ないスムーズさだと思うので、ミドルクラスとは言え流石は現行最新世代のGPUですなー。


 ……………………まあ、一番の主目的(グラボの換装後動作検証)としてはコレで果たされてしまったというか、終了なのだが、流石に此処で終わってしまっては幾ら何でもつまらなさ過ぎるので、折角だしゲームそのものの感想を記述してみようかと。


 とは言え、上記のように自分はFPSゲームってシロモノを今までプレイしたことがない。厳密に言えば遥か昔にフリゲでそれっぽいのをちょびっとだけ触ったりした経験はあるが、アレを以てFPS経験有と言うのは非常に違和感があるので、実質皆無と言って差し支えはなかろう。
 動画処でプレイ動画を見るのは多々あっても、実際に自分でソレをプレイするのはホント初めてで、恐らくこんな機会(グラボ換装)が無ければ触れる事のなかったであろうジャンルである。

 元々自分は、オンラインで見知らぬ誰かと一緒にゲームをプレイするという行為に堪え難い違和感を覚えてしまうタイプなので、基本的にソロでしかゲームをプレイしない。
 しかも昨今のオンラインゲームは「事前に基本事項を頭に叩き込んで他プレイヤーの足を引っ張らないよう気を使うことが必須」ってムードであることが殆ど。だが自分はそういう「敷居の高さ」死ぬ程大ッ嫌いで、故にオンラインプレイこそが醍醐味と言われるFPSは端から眼中に入れていなかった。

 しかし、今回触れた「DOOM(2016)」はオフラインでのキャンペーンがメインでオンラインの方がオマケという有様らしいので、んじゃ自分にゃ丁度良かろうと。ゲーム内で暴力向ける相手が人間ではなくてデーモンってのも気楽で良いし。
 ……何よりホント爆安だったし。700円弱とかその辺のインディーズゲームより安い。コレなら仮に攻略行き詰まってほっぽり出すにしても損した気分薄くて済むからねー。


 ――で。
 実際にプレイし始めて痛感した。「……やっぱ自分このジャンル向いてねぇ!!」


 先ず最初に、折角PCでFPSプレイするんだからとキーボード&マウスで挑戦して――――案の定、挫折した。元々のっけからゲーム展開超速いのに、左手で無数のキーを的確に使い分けつつ右手でビシッと敵に照準合わせるとかそんなもん初心者に出来るわけ無いだろいい加減にしろ!(ヤケクソ
 そうなるとコントローラーしか無い訳だが、幸い大分前にXbox360コントローラーを買ってあったのでソイツを繋いでプレイしてみた感じ、コレなら何とか間に合いそうだと。

 何とか操作出来るようになったのも束の間、DOOM(2016)特有のハイスピードさに只管振り回される羽目に。四方八方から迫るクソ悪魔共をショットガンでブチ抜きアサルトで突付きロケランでふっ飛ばし――――っていつか見た上手い人の動画みたく臨機応変に出来りゃ良いが、実際はてんやわんやの破れかぶれもいいトコ。一戦一戦がめっちゃ必死で、終わる度に「どっはぁー…………」と溜息を付いてしまう始末。心臓に悪過ぎる。
 まあステージ1や2でわたわたしていたのが3や4では大分マシにはなって、少しは動けるようにはなったが。…………とは言え、最低難易度の序盤でこのザマってこと考えると、最高難易度はおろか一つ上の標準難度に上げた途端ヒドい事になりそうだが…
 現在ステージ4まで攻略済。プレイする度に無茶苦茶疲れるから超スローペース。我ながら良くないと分かっていても完璧主義気味なプレイ(探索要素は初っ端からコンプリートしないと気が済まない、とか)をやってしまうこともあって、一回のプレイで精神を擦り減らしてしまうというか。

 しかしびっくりさせられたのがその創り込みの細かさ。つーかビジュアル面。やたら綺麗でやたら質感リアルで臨場感って意味ではホント大したもの。2016年のゲームでコレなら、最新作とかレイトレ・DLSSといった先端機能に対応しているような作品はもっと凄い事になっているんだろう。…………そこまでやる意味、あるの????(純粋な疑問
 インストール時、要求HDD容量がまさかの50GB超えてて「はぁ!?」ってガチ驚愕したが、そりゃ確かにコレ程作り込んだグラフィックなら50GB超えもするわ、と。尤も、ゲームとしての面白さは必ずしもビジュアルだけで決まる訳じゃなく、作り込んだ画で如何にゲームを演出するか、こそがキモだが。でもその点本作は良く出来てるんじゃないかなー。武装の近未来感や無骨さ、デーモンの醜悪さ、舞台となる火星や地獄の雰囲気、何れも好印象。

 ただやっぱ自分みたいな初心者はどーしても展開の速さに振り回されてしまうのよなあ……「スタンボムで足止めた所をロケランやマイクロミサイルで間髪入れず追撃する」「雑魚がポイポイ投げてくる火球を右へ左へ避けながらアサルトでアタマ射抜く」「敵の傍にあるドラム缶をタイミング見計らって的確に爆発させる」とか、ずっと考えててもそんな流暢に実行出来ないもんだから泥仕合みたいになってしまう。ソレが凄く疲れる。無論、素人がのっけからそんなスムーズにこなせる訳無いってのは十分承知しているが…


 ま、先述したように元々の「グラボの換装後動作検証」って目的にFPS初挑戦ってプラスアルファ付けて700円弱ならお釣りが来るレベルではあった。FHD60Hzでのゲーミングならほぼ問題無いってのがよく分かったし。
 DOOMの方も購入価格踏まえりゃ異常にハイクオリティなゲームなので、また気が向いた時にちまちまとプレイしていこうかなー。