前回の記事で「4.4mm用にDAP欲しいなあ」などと我乍ら戯言を宣っていたワケだが、……色々と新製品情報とか掴んで物欲がわちゃわちゃしてきたので、ここらで一回整理がてら雑記などつらつらと。
<Astell&Kern KANN ALPHA>
すっかり高級DAPメーカーの代名詞というか、老舗というか、そんなポジションを得て久しい感のある韓国IriverのAstell&Kernブランド。
つい先日、本筋とは一風異なるラインのKANNシリーズの三機目として発売されたのがKANN ALPHAである。
某メディアで「スマホの三倍分厚い」とまで言われた重量級の見た目は伊達ではなく、バランス出力を駆使すれば最大12Vrmsという高出力を発揮する。……この数字、何と我がレファレンスのADI-2 DAC FSより上だったり。えぇ…
(尤も、詳しい方に倣うなら「実用的な最大音量時の出力」は「クリッピング(音割れ)してしまう上限が何処に在るか」次第でまた異なってくるっぽいが…)
細かいスペックはメーカーのスペックシートでも参考にしてもらうとして、個人的にはかなり手堅く纏まってそうで非常に興味深い製品。特に、
・比較的新しいAndroid 9.0ベースのシステム
・Bluetoothのバージョンが5.0
・AK機初の4.4mmバランス端子搭載
・3.5mmジャックから光出力可能
・高速充電(9V/1.67A)可能
・連続再生時間が14.5時間(FLAC44.1kHz/16bit)と優秀
・持ちやすい(との声が多い)デザイン
・低ノイズで高感度IEMも大丈夫
この辺がかなりソソられる。
当面はコレ持ってりゃポータブル環境で遅れを取ることは無さそう。
しかし如何せん値段も重量級で、本体140kケース13kの合計150kオーバー。
ADI-2 DAC FSよりも高いのである。えぇ……
かなり物欲が刺激される一品ではあるものの、値が値なので流石に逡巡中。ちょっと最近臨時収入あったからって散財し過ぎてるしな…
<xDuoo XD-05Bal>
愛用中のXD-05Plusの後継機?或いは上位機種?なPHPA。何でもメーカーによれば本来はもっと早く出すはずだったらしい。バッテリー周りに問題があった模様。
05Plusと比較して異なるのは、
・DACにES9038Q2Mをデュアルで使用(※05PlusはAK4493EQ)
・4.4mmバランス端子搭載
・Bluetoothモジュール内蔵
・AES出力搭載
・外部電源/内蔵バッテリー駆動を選択可能
一見すると完全に上位機種の趣だが、実は仕様の詳細が未だ発表されていないので、バッテリー容量やオペアンプ交換の可否次第では05Plusとは差別化出来る可能性もある。
4.4mmバランスを導入するだけならほぼ確実に上記KANN ALPHAより値打な選択肢なので、続報を待ちたい。
<iFI micro iDSD Signature>
最近ディスコンになったmicro iDSD Black Labelの後継機。
iDSD BLとの違いは、
・出力が若干向上
・充電端子がUSB-Cに
・4.4mmバランス端子搭載
・光/同軸入力端子がRCA→3.5mmに
・ラインインの廃止
こんな感じ。
iFIもすっかりバランスっつーか流行りに乗っかっちゃって…
ただコイツのバランス端子、どうやらiFIが「S-Balance」と呼称している仕様(所謂グラウンド分離みたいなもん?)かもしれず、だとすればマジのバランス出力とは違う可能性も。
実際、メーカーの仕様表見ても出力の表記がアンバランスとバランスで別になってなかったし。まあ元々超高出力だったからな…
憧れだったiDSD BLの後継機、しかも一応4.4mmバランスを備えているということで中々興味深くはあるが、青歯の無い純粋なDAC故に、購入したとしてもポジションがADI-2 DAC FSとモロ被りするのよなあ…
価格も初っ端は結構釣り上がりそうだし、暫くは様子を見たいところ。
<HiBy R6の新型?>
フラグシップモデルのR8を踏襲したような新機種の写真がリーク?されたらしく、どうやらR6の新型とか。直線的で随分カチッとしたシルエット。
詳細は不明。此方も仕様の公表を期待中。
特にこの中で最も迷っているのがKANN ALPHA。確かに値は凄まじいが、XD-05Balやmicro iDSD Signatureと違ってポジションが被らないので腐り難い。
AP80は番いとしていたxDSDの売却を決断したこともあって、最早完全にADI-2 DAC FS用のデジタルトランスポートと化してしまっており、ここらでそろそろ単体DAPのレファレンスを何かしら導入しても実際損は無いのよな…
ただDAPはPHPAなんかと比べると新型の登場ペースが矢鱈早く、迷ってる内に次が出てきて更にまた迷うという展開がしんどい。
N3Proとか真空管面白そうでどうしよっかな~、なんて考えてたらKANN ALPHA出てきてその全部載せに動揺し、そこへHiBy R6の新型が姿をチラ見せしてきて懊悩が深まる――――ってもうコレ完全にアカンやつやんけ!(遠目
とは言え昨今のコロナ禍で自宅に居る機会が増え、外で彼是とモノを出す真似をすっかり控えてしまっているのに、100kオーバーもするDAP買ってどないすんねんというツッコミもあるワケでして…
買うにしてもせめて予算抑えてR6ProAL辺りで手を打つべきやろJK、とか。いやいやそこまで投資するならいっそレファレンスのつもりで景気良く行っちゃえよ、とか。あんま慌てずに様子見たら?もっと良いの出るかもよ?、とか…
いやはや人間の物欲ってのは、まっこと業が深いですな…
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