2012/10/11

ライトノベル雑感:境界線上のホライゾンⅤ<下>

 昨日入手し、昨日中に読破。文章んトコだけなら1000P未満。やはり二話下巻こと金髪巨乳嫁表紙の壁は厚いと言うことか……っ!(ぉ


※以下、絶賛ネタバレ中のため未読者は注意推奨のこと。――以上。


 結論から言うと、

・生子、フラグを立てる
・酔いどれスチュアートさん
・葵姉弟とホラ子の大奥計画進行中
 (被害者:アサマチ、ミト子)
・アサマチとミト子、キレて竜をボコる
・槍本多と立花嫁のドラゴンスレイヤー

 ……と、こんなとこ。
 北条攻略は次回以降に持ち越しですなー。核心がそこにあるっぽいので、まあしゃあないのだが。

 相変わらずの群像劇っぷりで、特に羽柴麾下の十本槍の描写が非常に細かい。主人公であるトーリたちアリアダスト、もとい武蔵勢からすれば敵であることは確かなのだが、彼らも末世の迫る世界を頑張って生きているんだなあ、と言うか。主人公勢の敵だからと一概に批判的な見方が出来ない描写は、流石の一言に尽きる。
 しかし表紙の詐欺どうにかならんのかと思ってたら、まさか片桐少年に生子がフラグ立てちゃってこれ収拾どーすんの?というか。驚くべきは女装のヒロイン力か。南無三…

 そして相変わらず全力で桃色時空を展開する忍者と嫁。うっかり疲労を禊ぐ効果のある酒を飲んじまったのが運の尽き、あのメアリさんがまさか酔っぱらうとか誰が想像ついただろうか。
 しかしもう互いにデレデレで胸焼けしたくなるほど甘々な言葉の応酬が見られたので良しとする。基本謙虚な点メアだからこそ、「貴方が傍にいる、それだけで幸せ」という関係と想いが、いっそう強く深く感じられた一幕でした。

 ミト子とアサマチは最早時間の問題というか、終盤でのキレ方見る限りそんな状況ですらなくて、完全にオトされちゃってるよねコレという感じ。いやまあ物語開始以前から二人のトーリ依存はスタート切ってるので、ぶっちゃけ依存症が悪化しているだけなのだが。まあ読者からするとハーレムもとい大奥まだぁ?みたいな。(ぇ
 トーリもそこんとこ気付いてんだか気付いてないんだか、「おうさま」になることに対して段々真面目になるどころか独占欲出すようになってきて、そこへ更に賢姉やホラ子が(後者は半ば無自覚に?)追い打ち掛けて来て、ミト子やアサマチが追い詰められて焦る様子がひたすらニヤニヤ出来る。でもこの二人、妄想の具合を考えるとトーリとマジに結ばれたら薄い本的に凄いことになりそうだなあ、楽しみだなあ……(何

 ドラゴンスレイヤーは武蔵上で一回、真田の遺跡で二回。相も変わらず規格外のド迫力で、思わず息詰めて読み込んでた。前者は武蔵一同による総力戦、後者はミト子とアサマチによる半ば報復めいた猛攻と、槍本多と立花嫁という噛み合ってないペアによる噛み合った戦闘で、それぞれ手に汗握る激戦だった。
 忘れちゃいけないのは六護式仏蘭西のエース級武神二機による、羽柴の鉄甲船への強襲とその結果だろう。スピード感に溢れた良いチェイスっぷりだったが、まさか最後の最後に斯様なバケモノがおいでなするとは思わなかった。これを契機に十本槍が今を認め、正しく先を望めるようになれば、彼らは武蔵にとって最大の敵となるだろう。

 氏直さんの攻略が果たされなかったのは残念だが、しかし北条攻めに遺跡の真実が関わるとなれば致し方ない。結果的に今回のメインは真田との関係だったが、しかしドラゴンスレイヤー×3というボリュームは先の残念を十分取り返して余りあるボリュームだろう。
 精々悩みがあるとすれば、最早早速次回……要は来年の第六話が今から楽しみで仕方ないことか。一年は長いぜ……(溜息

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