2011/01/02

イヤフォン色々試聴雑感

 ヘッドフォンを購入する上で重要な行為である「試聴」だが、……ぶっちゃけ、自分の場合コレがとてもアテに出来ない。
 というのも、ポータブル環境は前回書いたようにへっぽこだし、据え置き環境は少なくとも知っている試聴スポットのソレよりも自分のモノの方が優秀な気がするからである。

 オーディオ(もといヘッドフォン)の世界に足突っ込んでからこっち、学校が早めに終わったりすると家電屋やオーディオ店の試聴コーナーに足を運んでは手当たり次第にイヤフォン試聴しまくっていたのだが、……環境が環境だからか、どの機種も全然良い感じがしなかったんだよねぇ。具体的に言うと、物凄く籠もった感じがするのだ。
 今になって考えると、これはヘッドフォン(特にHD595)の鳴り方に慣れすぎたせいで、イヤフォンの所謂「頭内定位」という奴をどう捉えれば良いか分からなかった為だろう。或いは、試聴機のイヤーピースが合わなかったとか自分の嵌め方が悪かったとかそんな感じか。要するに悪いのは全部自分であろうという話。

 以下、その全く以てアテにならないイヤフォン試聴結果を晒してみる。

・ATH-CKM99:
 低音が強い。中高音が埋もれている感じがする。
 もこもこしているというか、もうちょい輪郭が欲しい。

・ATH-CKM77:
 99より高音寄りで輪郭くっきり。しかし些か安っぽい。ちょっとシャリつく。
 でも99よりかは好き。

・Image X10:
 装着が難しい。良い具合に嵌った時とそうでない時の差が激しい。
 しかし嵌った時の音は凄く良い。バランスが良くて聞き易い。

・ER-4S:
 飾り気が少なく、繊細でシンプルな音。低音は思ってたよりずっと普通に出る。
 くっきりしてるけどエッジはきつくなく、聞きやすい。かなり好みの音。
 でも嵌め心地悪い。音量取り辛い。後者は兎も角、前者は致命的。

・hf5:
 ER-4Sより低音は出るようになってるが、その分繊細さが犠牲になってる気がする。
 4Sの方が好き。

・e-Q7:
 キラッキラ。無理。

・IE8:
 一瞬ヘッドフォンを使っているような錯覚を覚えた。
 精密に聞き取る必要が無いなら此奴がベストかも?

・SE535:
 嵌めるのが面倒だが音は良い。バランスが良くて自然。遮音性も高い。
 でも高すぎる。

・HP-TWF11:
 低音過多。中高音が埋もれまくり。

・ATH-CK100:
 キラキラ。やっぱ無理。

・ATH-CK90PRO:
 低音寄り。非ドンシャリ。中域も高域もそこそこ出る。解像度は中々。
 しかし何と言うか地味。

・MDR-EX1000:
 ダイナミック型にしてはかなり繊細。ワイドレンジ。しかし微妙に癖がある。
 EX800STよりかは音に面白さを感じた。でもやっぱ高すぎる。

・MDR-EX800ST:
 CD900ST同様のっぺりした音。強調はされてないだろうが如何せん地味すぎ。
 聞いてて楽しくないというか、ぶっちゃけ好きになれない音だった。

 ――――とまぁこんな感じだから全くアテにならんのだよなー。だってネットで書かれてるよーな良さが全然分からんかったし。特にEX800STとか。アレは何が良いのかさっぱり分からんかった。
 つか、海外メーカーと国内メーカーとで好きか嫌いかハッキリ分かれている時点で大分片寄ってるという話。自分のへっぽこポータブル環境で試聴すると、どーしても国内メーカーは音が平坦で地味に感じられてしまうのよなー。対する海外メーカーはすげぇ華やかに聞こえたりめっちゃ繊細に聞こえたりと、なんつーか「音が生きている」感じがした。
 ……無論、この感想は環境が環境だからアテに出来ないのだが。

 さて、今回購入したImage X5だが……実は一回も試聴したことが無い。ネットでの評判と自分のカン、加えて値段とデザインとBAドライバ機ってコトだけで決めたのだ。
 レビューやら見る限りでは、X10には劣るものの高解像度でノリの良い音を出してくれる御様子。まぁ、アウトドアでそんな超高解像度求めたりするのもアレだし、オーディオの世界に爪の先を接触させたかさせてないか、って感じの身には妥当な買い物だろう。届き次第、先ずは据え置きに繋いで、ゆっくりじっくり聞いて慣らして、それからポータブルで使うつもり。

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