2011/03/02

gigabeat T401SへのMP3ファイル転送に関するメモ

 先日gigabeat T401SにMP3ファイルを転送しようとしたところ、何故か突如としてアルバムアートが正常に転送されなくなり、しかもその上再生が不可能になる事態が発生。
 果たして何が原因なのかを数日間調べ回った結果、どうもID3タグのバージョンが問題だったことが分かった。

 自分は楽曲管理用としてfoobar2000とMp3tag、更にT401Sへの転送用としてMediaMonkeyの三つのソフトを使い分けている。で、一番頻繁に使用しているfb2kとMediaMonkeyとでは、扱えるタグのバージョンが異なるのだ。具体的にはfb2kがID3v2.4、MediaMonkeyがID3v2.3で、どうやらT401Sが扱えるのはID3v2.3の方だけらしい。Mp3tagは流石というか、両方扱うことが出来る(オプションで切り替え可能)。
 したがってT401Sへfb2kで編集したファイルを転送する場合、先ずは一度タグのバージョンをID3v2.4からID3v2.3へ戻してやる必要がある。方法は色々あるだろうが、自分はMp3tagで余分な拡張タグフィールドを作って適当な値を入力、その後打ち込んで消す……という方法を取っている。

 しかし、このバージョンを戻す行程で厄介な問題が発生する。文字化けだ。
 今のところ確認されたのは二つ。一つは「/」(半角スラッシュ)の文字化け。ID3v2.4でこの文字が打ち込まれていると、ID3v2.3に戻してやった時に「; 」(半角セミコロン+半角スペース)に化けてしまうのだ。これを防ぐには、事前に半角スラッシュを全角にするのが一番良いと思われる。
 但し半角スラッシュを入力してあっても文字化けが起きないフィールドも存在する。現在確認した限りではトラック、アルバム、アルバムアーティスト(%band%ではなく%album artist%の方。fb2kで用いられている)、コメント、歌詞(%unsynced lyrics%)、演奏者(%performer%)の各フィールドでは文字化けが起きておらず、逆にアーティスト、アルバムアーティスト(%band%)、作曲者(%composer%)の三つではほぼ確実に文字化けが発生する模様。
 もう一つは年の文字化けである。Mp3tagで表示させた際に、何故か年のフィールド(%year%)が二重に形成されるというもの(fb2kでは%date%フィールドが「2011; 2011」となる)で、これは地道に消していくしかない。また文字化けが起きるファイルと起きないファイルがあり、更に後述のMediaMonkeyでのタグ編集時にも発生する模様。

 で、これら文字化けを直すのにfb2kを使っていては元の木阿弥だ。しかしMp3tagでは何故か文字化けを確認することが出来ない(正常?に表示されてしまう)ので、必然的に自分の場合MediaMonkeyで編集することになる。
 しかし此奴でタグを編集すると、上で書いたように今度は年のフィールドがダブってしまう。此方はMp3tagでコンテキストメニューから拡張タグを表示させれば一応分かるので、Mp3tagで対処が可能。

 つまりfb2kで編集したID3v2.4のMP3ファイルをT401Sへ転送する場合、以下のような手順を踏むことになる。
1.ID3タグのバージョンをv2.4からv2.3へ戻す
2.MediaMonkeyでタグを修正
3.Mp3tagで年のフィールドを修正
4.MediaMonkeyで転送
 …………うん、実に面倒臭いね。これは。

 因みにT401Sはディスク番号を認識してくれないので、サントラなんかでディスクが複数ある場合は予めアルバム名にディスク番号を付けておく必要がある。要注意。
 それと、fb2kでReplaygain情報を打ち込んである場合は事前に消しておく方が無難と思われ。


追記[11/05/18]:
 fb2kでもv2.3をフツーに扱える模様。但しその場合、アルバムアーティストの項目はBandタグで管理する方が良さ気。
 またMp3tagや、fb2kのコンテキストメニューからタグのバージョン変換を行う場合、BandタグとAlbumArtistタグがダブったりする他、「 / 」(半角スペース+スラッシュ+スペース)が文字化けする。スペースで挟まず前後を詰めて半角スラッシュ打つ分には文字化けが発生しないっぽい。

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