2022/04/02

色々雑記

 臨時収入のおかげで一通り音響機器は揃えきっちゃってしまい、当分新規に感想書くことは先ず無いと思うので、間に合わせの気まぐれに最近使っている機器達の所感なんかをつらつら垂れ流してみようと考え付いた罠。
 後、ついでに色々と音響ないしはそれ以外の気になったトピックを書き殴ってみる。

 ……………………ってのを、実はSP-5購入後からずっとちょいちょい下書き溜め続けてたのだが、結局Edition XSをIYHしちゃったもんだから前提条件が脆くも崩れ果てたのよなあ……
 とは言え地味に文字数がそこそこ嵩んでいるんで、少しばかり手を入れた上でそのまま載せちゃおう、とか思ってしまったり。


<最近の使用機器達>

・ADAM Audio SP-5(with YAXI stPad2)
 WP900と交換する形でstPad2を充てがってみた所、割と純正に近め?な感触に音を仕上げられたのでそのまま使用中。専らXD-05 Plus+05BL Proに繋いで、AP80からLDAC飛ばしたのを受ける形でイージーリスニングに重用してたり。
 ゴツい見た目の割にマジで軽量な上、S-Logicの効果だろうが意外と聞き疲れないので地味にハマり中。一昔前のSTGによくあるテクノ系BGM(一本腕とか銀銃とかZUNTATAとか)辺りを聞くのが楽しい。

 ……楽しかった、のだが。
 色々あってSP-5と同時購入したHPSC-35HD500/1.3を手放すことになり、元々付属していたケーブルで凌ごうとしたのだが、どうにもパッとしない音になってしまい、暫く封印するハメになったり。何ともはや…
 代わりとして、onsoのhpcs_01_ub32_120が某家電量販店の通販で安かったんで発注。バヨネットロックは無いっぽいものの、本家UltrasoneのSignature Proで使用可能と公式が明言しているので、じゃあもうコレでいいやと。

 到着後、いつものように端子を接点復活剤(音屋で昔買ったCleansable)でメンテ。2.5mプラグをSP-5に挿し込んでみる。
「…………? hpcs_01_ub32_120の2.5mmプラグのスリーブよりSP-5側の方が開口径デカいのにすんなり入らんぞ?? もうちょっと力入れて――――あ、入った。……入ったがコレ、まさか……」
 挿し込んだ際の感触に思う所があって、突っ込んだ2.5mmプラグをいっぺん抜いてみる。……端子の根本の黒い樹脂部分に擦れたような痕が。SP-5側を覗いてみると、丁度擦れ痕に対応するような位置に「バヨネットロック用の出っ張り」が。あー、成程ねえ…

 つまるところ、メーカーは「ゾネのSignatureシリーズでも大丈夫!使えるよ!」と言ってたが、実際は何だかんだ言ってやっぱ少々強引に突っ込むコトになっちまうらしい。
 ただ怪我の功名と言うべきか、バヨネットロックの出っ張りがhpcs_01_ub32_120の2.5mmプラグをガッチリ押さえ込んでバッチリ固定してくれるので、バヨネットロックが無くてもそうそう簡単に抜け落ちはしなさそう。

 肝心の音だが、SP-5付属ケーブル使って「なぁんか全体的に明瞭感や解像感足らんっつーか、いまいちパッとせんなー、もにょるなー…」とか思ってたのが見事解消。HPSC-35HD500/1.3使ってた時に劣らぬ聞き心地を得られて一安心。
 他、ケーブルがHPSC-35HD500/1.3に比べて圧倒的に細く柔らかい。取り回し易さがダンチ。SP-5は何となくXD-05 Plusと組み合わせて手軽に聞く機会が多いので、こういうトコは地味に嬉しい。

 ……とまあ、一波乱あったがSP-5は元気に活躍中だよ、というお話であった。


・XD-05 Plus(with MUSES03*2)+05BL Pro
 純粋な音質で言えば確実にADI-2 DAC FSの方が格上なんだが、スマホやDAPからLDACやaptX HD受けて簡単に聞いてしまうのが非常に気楽で便利過ぎるのよねえ…
 本体とレシーバーが別々故にバッテリー管理煩雑なのが玉に瑕。

・AP80
 3.5mmにダストキャップ被せてADI-2 DAC FS専用デジタルトランスポートとして絶賛運用中。
 …………ってのは過去の話で、最近はイージーリスニング用に旧機種挿して単体でも運用中。イヤフォンなら音量的には不足無いし。

・Shanling M3X
 ADI-2 DAC FS用デジタルトランスポート及び4.4mmバランス出力用として活用。USBデジタル出力時はHiBy Music(海貝音楽)、4.4mmバランス出力時はデフォルトプレーヤーを使用。
 とかくバッテリー長持ちするのが助かる…

・ATH-WP900(with YAXI fix90)
 主にM3Xの4.4mmバランスで使用。やや硬めでしっかりした感触のstPad2から純正寄りで柔らかいfix90にイヤーパッドを替えたことで、随分と低音が出るようになっちゃってまあ…
 …………と、思っていたのだが。つい最近使ってみたら「――んん? 此奴こんなに低音大人しかったっけ??」と感じてしまって困惑。あるぇこんなに鳴りのバランス良かったっけお前????、的な。確かに低音は結構な量鳴っているものの、よーく聴いていると中域から高域に掛けての鳴りっぷりも十分で、低音過多と安直に断じるのは早計と言うか…
 もしかするとfix90の効果なのかね? 純正と似てるっつっても細かいトコ違うのは間違い無いし。特にパッドの内側、内径部分にペラペラの合皮(CD900STやHA-MX100のイヤーパッドみたいなヤツ)使ってるのは何かしら影響ありそう。

・ADI-2 DAC FS
 モバイルバッテリー(RP-PB201)からUSB PDトリガーケーブルで12V引き出してバッテリー駆動させている我がレファレンス。T60RPやDT1990PRO、TH610は基本的に此奴の担当。
 ヘッドフォン出力はアンバランスオンリーだが、それがどうした?と言わんばかりの情報量を鼓膜に叩き込んでくる凄いヤツ。

・その他ヘッドフォン
 ADI-2 DAC FSでT60RPやDT1990PRO、TH610のレファレンスサウンドをローテーションしてみたり。DT1990PROは当然、T60RPも素性的には納得として、TH610も何処かモニター的中庸さを備えたヘッドフォンだが、決して音色が被ってるワケではないのが面白い。
 一番カドのキツい音を鳴らすのがDT1990PRO、程良く角の取れた音はT60RP、更に聞き易さに振ったのがTH610って感じ。

・その他イヤフォン
 M3Xの4.4mm相手にOracle、FD5、3DT、SA6を取っ替え引っ替え。それぞれキャラ違うのでローテーションが楽しい。
 元気なFD5、明瞭かつ繊細ながら刺激もあるOracle、刺激が少なく明瞭で中域の表現に秀でるSA6、聞き易いがノリの良い3DT、って塩梅。


<高級オーディオ値下げ狂想曲あれやこれや>

 昨年11月中旬に突如として大幅な値引(−25%!)が始まり、しかし値下がった分はあっと言う間に捌けてすぐに元の価格に戻ってしまった、ゼンハイザーの定番高級機HD800S。
 実は自分もかな〜り購入を迷ったのだが、結局見送るに至った。値が高価いのは勿論として、だがそれ以上にある懸念がどうしても引っ掛かってしまったからである。

 その懸念とは――――HD800Sのイヤーパッドに用いられている、アルカンターラ素材の耐久性。

 アルカンターラは自動車のシートにも使われている様な素材だが、ヘッドフォンのイヤーパッドとして使うと汗や皮脂による劣化が激しく、定期的なパッド交換が欠かせないのだとか。
 が、専用設計のイヤーパッドはその造りの独特さ故か交換品の価格がメチャクチャ高価く、ランニングコストが洒落にならんという……値打ちなサードパーティ品は音変わってしまうっぽいし、余りにも維持管理キツ過ぎるのは幾ら音良くてもめんどいなあ、と思って引き下がってしまった罠。

 他、Campfire Audioとその日本代理店であるMixWaveの限定コラボ商品なAndromeda MW10もブラックフライデーセールで随分安くなってたのだが、Bellsing問題とかAndromedaの良いトコが潰れてるなんて声とか色々思う所があって却下したり。
 まあヘッドフォンイヤフォンそのもので初の100k超えするなら、どーせならちゃんとしたの買いたいしねえ…


<尽きぬ物欲>

 冒頭でも述べたように音響機器はもう一通り揃えられた――――はずなのだが、それでも各所でレビューやら新製品やら見てると色々欲しくなってしまう辺りに何とも人の業を感じずにはいられんっつーか。げに恐ろしきは物欲哉…

 例えばすぐ上で名前を出したHD800SやAndromeda MW10とか。前者はヘッドフォンマニアなら最早言わずと知れたド定番だし、後者も販売戦略的にはちょっとコケ気味っぽい?とは言え、どうも内部構成は現行の2020版とそんな違い無さそうだし。もしかしてお得?とか思っちゃったりするわけで。結局見送ることにしたけど。
 その他だとHiBy RS6とか。DACにR2Rという方式を採ったHiByの最新機種で、レビューした人によればChordっぽい音がするとか何とか。まあFPGAにディスクリート構成?の抵抗?回路?組み合わせてるってのは確かにChordを彷彿とさせるが。Mojoとか一時は購入考えたりしてたからちょっち気にはなるものの、M3XとAP80で概ね間に合ってることを踏まえれば、無駄遣いが過ぎるかなー、なんて。
 他。iFi Audioの最新PHPA/DAC、xDSD Gryphonと、愛用しているxDuoo XD-05 Plusの後継機XD05Bal。何方も1000mW/32ohmのハイパワーで、4.4mmバランスや青歯5.0に対応し、入出力も色々選べる、と様々な使い方が出来るのが実に面白そう。とは言え、PHPAはサブスク(専らAMHD)には少々活用し辛いのと、結局バッテリー管理が煩雑化して面倒臭くなるんで尻込み中。

 最も悩んだのはDAP。発端はAndromeda MW10の購入を検討した際「……そういやM3Xって低インピーダンス機でもちゃんと駆動出来るくらいには定電圧駆動出来るんかしらん??」と思ってしまったこと。
 例えばAP80だが、後継機のAP80 Proと概ね同仕様で、凡そ1Vppを出力すると仮定した場合、出力機器のインピーダンス特性が最低30ohm未満へ乱高下されると定電圧駆動が難しくなる模様。対し、価格が100k近いDAPでは10ohmまでなら問題無く定電圧駆動出来るらしく、その辺やはりオーディオって電源とか物量とか大事なんやな……、というか。
 一応、「超低ノイズかつ8~1024ohmまで定電圧駆動可能」というド安定なIEM用出力を備えるADI-2 DAC FSを、バッテリー駆動でトランスポータブル化して大絶賛愛用中な身なので、最悪奥の手としてコレを使えば問題無い。とは言え、イヤフォンはDAPで使ってこその機器だと思うしなー……もしも今後、Andromedaのような10ohm台の超低インピーダンスイヤフォンを入手する場合、ソレをマトモに扱える環境を整えておく必要があるよねー、なんて。

 ……と、まあ色々ぐだぐだ言葉と思考を連ねてるが、多分ほぼ問題は無いだろうな、とも思うワケで。何せ、Shanlingの名を一躍有名にした超小型DAPのM1ですら、1Vppという出力電圧に拘らなければボリュームやゲイン設定如何で10ohm辺りまで定電圧駆動出来たみたいなんで、ソレよりずっと後に出た上位機種のM3Xで出来ん、ってのは流石に無いだろう。
 更に言えば、感度が100dB/mWを超えるようなイヤフォンやヘッドフォンを適正音量の範疇で駆動させる分には1Vppどころか0.5Vppも電圧出せれば十分っぽく、だったら余程の安物DAP使わん限りは何とかなる、ハズ。

 …………いっそのことオシロスコープ買って自分でインピーダンス特性測定してやろうか、なんて一時半ばヤケクソ気味に考えたりもしたが、手持ちの音響機器のスペック調べる為に態々そんな専門外まっしぐらなブツ仕入れるのも流石に微妙過ぎると感じたので、敢え無くボツった次第。残当。


<ヘッドフォン・イヤフォンを「鳴らしきる」?>

 ヘッドフォン・イヤフォンのレビューを漁っていて「鳴らしきる」という表現をちょくちょく見掛けるが、……これ、記述している人は果たしてどういう意図で使ってるのか結構疑問に思ってしまうフレーズである。
 というのも、ヘッドフォン・イヤフォンの「鳴らし難さ」には大別すると二つのタイプがあるようで…

・高インピーダンス、または低能率、或いはその両方故に出力音圧を稼ぎ難い
・低インピーダンス故に定電圧駆動させる事が難しい

 前者はヘッドフォン、後者はイヤフォンでそれぞれ起こりがちな「鳴らし難さ」だが、前者の解決は単純だろう。パワフルなアンプ用意してそっちに繋げば先ず大抵はバッチリなはず。

 問題は後者。此処十年くらいでバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバ積んだイヤフォンがめっちゃ増えたことで一気に顕在化したんじゃなかろうか。
 というのも、BAドライバ積んだイヤフォンのインピーダンス特性はメーカーがスペックシートに載せてる数値よりも実態はずっと複雑らしく、出力する信号の帯域に応じて目まぐるしく乱高下するのだ。仮に公称値が32ohmであったとして、しかし最低域から最高域までずっと32ohmを保っている保証は何処にも無く、一部めっちゃ高かったり、或いは逆にめっちゃ低かったりするワケで…

 例えば、ER-4シリーズやKlipsch X10のようなフルレンジのシングルBA機は最低域から1kHzまでなら平坦なインピーダンスを保っているが、それより高い帯域になるとインピーダンスが跳ね上がっていく。ダイナミックドライバ(DD)機の特性が大体真っ平ら気味な事を踏まえると随分極端だなあと一見思えるが、これでも「シングルBA機」故に素直な方。
 では「マルチBA機」はどうかというと、……コレが実に奇々怪々なインピーダンス特性をしていて本当に厄介。一例として、ShureのSE535や、自分が保有するTripleFi 10についてインピーダンス特性を探ってみると、可聴域内でインピーダンスが乱高下しまくっているのが分かる。ぶっちゃけメーカーの公称値なんぞさっぱりアテにならん有様。高域側で10ohm前後までインピーダンスが急降下するとかある種の詐欺ではなかろうか。

 少し上で触れたが、インピーダンスの変動が激しい機器を相手に安定した定電圧駆動を行うには出力元の電源周りに強靭さが求められ、それこそAP80程度のDAPでは最低30ohmまでが1Vppで定電圧駆動出来る限界ギリギリのライン。一方で価格が文字通りケタ違いなADI-2 DAC FSのIEM用出力なら最低8ohmまで真っ平らに定電圧駆動可能、しかも出力電圧は4.5Vpp(1.6Vrms)以上と、正しく物量=カネがモノを言う世界。
 最近のDAPやHPAは出力先のインピーダンス特性が最低30ohm以上のヘッドフォン・イヤフォンなら変動激しくても概ね定電圧駆動出来そうだが、SE535・TF10宜しく局所的に10ohm辺りまで落ち込むようなマルチBA機を低域から高域まできちんと定電圧駆動させるには、DAPであれば100kクラス、PHPAであれば50kクラス以上の電源回路がしっかりした機器が欲しい所。

 ――と、同じ「鳴らし難さ」でも「出力音圧を稼げるか」と「定電圧駆動の可否」では意味合いがまるで変わってきてしまう。
 率直な話、適切な出力音圧を得る事のみに関して言えば「スタジオモニタリング用の高インピーダンスヘッドフォンを小型DAPで使う」とか「高出力を誇る据え置きHPAで超高能率イヤフォンを使う」なんて明らかにチグハグな真似をしない限り先ず問題は無いハズ。
 逆にインピーダンス特性がややこしいマルチドライバイヤフォンを、低域から高域までしっかり定電圧駆動させるのは、上流にそれなりのクオリティを要するという点で手間の掛かる真似なのだ。

 此処でやっとこさ話題の初めに戻ると、ネットのレビューを読んでいて時偶散見されるのが、この二つの異なる「鳴らし難さ」の混同。
 どうも漠然としたイメージ先行型な言葉の使い方が多いっつーか、「やっぱ高級イヤフォンは高級DAPやHPAじゃなきゃ『鳴らしきれない』よなー!」的な文言がやたら多いと言うか……いや、お前さんソレちゃんと入出力それぞれのインピーダンス特性把握してから言ってる??、みたいな……
 幾らオーディオが最終的に個々人の感性次第な趣味だとしても、電子回路な部分は基本ロジカルに断じれるワケで、その辺の線引きってのはちゃんとしておきたいよなー、とか。


<昨今のアズレンの演習について>

 前回アズレンの演習について記述した際は狸天帝+吾妻が最強格的な話をしたと思うが、現在は新要素や新顔によって最強格編成の面子が一新されており、狸天帝+吾妻は強力ではあるものの最早現環境では通用しなくなっている。

 現環境で猛威を奮いまくっているのは「ニュージャージー(以下NJ)+サディア混合型速攻編成」。

・URのニューフェイスであるNJ
・強力な陣営バフを持つサディア所属艦ヴィットリオ・ヴェネト
・それまでロイヤル軽空母パーシュースの特権だった開幕爆撃を行えるサディア正規空母アクィラ
・ヴェネトの主砲装填バフ用数合わせ要員に留まらないスペックを持つドゥーカ・デッリ・アブルッツィ

 ……以上四名を軸とした、開幕からバフ盛々な砲撃・雷撃・爆撃のトライアタックを叩き込み敵編成を速攻瓦解させる編成で、これがまあ洒落にならんぐらい強いのなんのって……
 サディア勢と雷撃要員による開幕攻勢を何とかギリギリ凌いでも、10秒後にNJの殺意マシマシな投射弾幕がすっ飛んで来て前衛なり主力なりが瀕死まで追いやられ、そこへ追討ちを掛けるように装填完了したNJ・ヴェネト・アクィラの砲撃と爆撃が再び襲い掛かる――――
 ……という、悪夢のような波状攻勢が開幕からたった20秒程で展開されるのだから恐ろしいという他あるまい。実際、年末年始に掛けて自分もようやく攻め用編成が仕上がってきたので戦闘消化に駆り出しまくっていたが、開幕雷撃戦でクズ運引く以外で殆ど負けた試しが無い。そりゃこんなもん防衛に据えられたら同格ミラー以外じゃ相手出来んだろいい加減にしろ!!、的な。(遠目

 アズレンの演習は短期決戦故に兎にも角にも速攻が強く、だからこそかつて長門一航戦やリシュリューが大いに輝いていたわけだが、NJサディア速攻編成はそれらともまたケタの違うバ火力を誇るから本当にヤバい。特にNJとアクィラは最早チートに等しい。
 直近では更にやっとこさ実装された島風が尋常じゃない雷撃火力を引っ提げてきて、前衛のくせにNJやUR空母の信濃、最新のDR計画艦空母である白龍と拮抗し得るダメージを叩き出すもんだからもう大変。また白龍と同時期に実装されたPR計画艦重巡アンカレッジが「超回避特化型重巡」という非常に演習向けのスペック(※重巡ならではの高耐久で回避盾が出来てしまう)で、設備のダメコン饅頭と組み合わせた際の生存性がこれまたチートに片足突っ込んだレベルで、…………もうカオスもいいトコである。(なげやり

 一例として、自分が「攻めでのみ」用いている編成がこんな感じ。
 NJ・ヴェネト・アクィラ・アブルッツィの四名は固定として、更に瞬間火力を稼ぐ目的で島風、前衛先頭の回避盾にアンカレッジを起用。
 この編成、ジュノー(軽巡)を使わなくてもジュノー入り防衛を完封出来てしまえるため、最近は久しくジュノー(軽巡)を演習で使わなくなってしまった。

 重要ポイントは島風とアブルッツィの魚雷に兵装開発で手に入る533mmMarkIXを載せること。直進性が高く、連なって一纏まりで進んでいくので、複数発命中し易く敵主力まで到達し得るのが地味にかなり強力。開幕雷撃戦ガチャ次第では初っ端から敵前衛が壊滅したり主力を落伍させられる程。
 また、更にダメ押しとして設備の533mm磁気魚雷を載せておくと命中確率が増す(ような気がする)。と言うのも島風とアブルッツィの場合、開幕で放たれる雷撃は島風2発アブルッツィ1発の計3発分だが、最低でも島風には533mm磁気魚雷を積むと3発分の雷撃に「磁気魚雷(島風1発目)・通常魚雷(島風2発目)・減速魚雷(アブルッツィ)」と速度差が生じて魚雷弾幕に厚みが出るため。無論、アブルッツィにも積めるならその方が良い。

 ――と、新顔の影響で更に激化している演習戦線だが、言わずもがなアズレンの演習の最大の問題点である「ガチ防衛」も尚更先鋭化していてもうほんとカオス。新規や復帰勢からすると「演習は敗北前提でそれでも戦果と経験値を掴みに行くための場所」って状態に成り果てていて、なんつーか溜息しか出ねえ…
 かれこれ二年(56期)以上は元帥を獲り続けている身からすると、単純に元帥を獲るだけならガチ防衛を置く必要は無く、むしろ攻め編成をしっかり仕上げておく事、戦闘回数を零したり敗けたりしない事、そして稼げる地蔵ボーナスは確実に稼ぐ事の方がよっぽど大事。零しや敗北といったロスをしっかり回避し、ある程度の地蔵を稼いでいれば、二週目日曜の18時前なら全消化で簡単に元帥タッチ可能。
 ……まあぶっちゃけ、ガチ防衛を置くのは事実上保有戦力の誇示や他プレイヤーへの妨害にしかならん、と言っていいだろう。そもそも顔も分からん他者の足を引っ張って元帥への駆け上がりを抑制する事に腐心するより、自分が強くなる方が遥かに効率的。そりゃ中にはガチ防衛と戦り合うのが楽しいという戦狂いも居るだろうが、プレイヤー全体から見れば確実に少数派のはずだしねえ…

 とは言え確かに「防衛にどんな編成を据えるか」は指揮官達の裁量次第かつ他者が強制出来るモノでは無い事もまた事実。ガチ防衛も戦狂いには(微々たるものであっても)需要があるし、明らかに練度・実力不足な指揮官への足切りとして機能する部分が無いわけでも無い。
 ……だから問題は、その辺がゲームシステムではなくてプレイヤー個々人の裁量任せになっている、という点に収束する。

 そもアズレンの演習はサービス開始から全く手入れされておらず、新キャラや新装備が実装される度に変化する対戦環境や、かつてより大幅に増えた戦果交換のラインアップをさっぱり考慮していないのが大問題もいいトコ。特に戦果交換の需要は自分のようなガチ?勢より新規・復帰勢の方が圧倒的に高かろうに、演習というコンテンツの旨味を最大限享受出来るのは元帥ガチ勢だけ、ってのは流石にねえ…
 適切な対人対戦環境は、やはりサプライヤー側がシステムという形で提示するのが一番丸く収まるはずで、半ばプレイヤーによる自治めいてしまうとほぼ確実にロクな事にならんのよなあ……大体皆利己的にしか動かないから、環境が良くなるハズも無く。

 海域の自動攻略実装や、デイリー・ウィークリー任務の達成条件緩和、過去の計画艦の建造・強化に掛かる手間暇の緩和等、コンテンツの拡大と並行してプレイ負荷の軽減を少しずつ行っているアズレンだが、どうせなら此処等で演習にも派手な調整を是非入れて欲しい所である。それもガチ勢のためではなく、ライト・カジュアル層や復帰勢の為に。
 自分宜しくゲーム内リソースを散々溜め込んでる古参・ガチ勢にゃ、これ以上演習で得るもんなんぞ最早自己満足以外に無かろうて……(溜息


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