2019/03/31

ヘッドフォン雑感:beyerdynamic DT990PRO ファーストインプレッション

 地元で開催された某オーディオイベントを見物しに行った折、展示品処分市で偶然発見し、諭吉一枚ポッキリという価格で購入。真逆斯様な有名ナンバーが超チープな包装へ雑に突っ込まれた状態で投げ売りされてるとは思っておらず妙に面食らい、咄嗟に衝動買いしてしまったという。
 何時かはやろうと思っていた初の米屋ヘッドフォンがこんなカタチになるとは夢にも思いませんでしたよ私ゃ…

 んで自宅に帰宅後、ヘッドバンドとイヤーパッドを外してクリーニングを決行。特にイヤーパッドは何かヤな感じがしたので中性洗剤で念入りに丸洗いしてやった所、めちゃくちゃキレイになって思わず冷や汗。これだから中古品は油断ならねえ…
 ヘッドバンドは消毒用アルコール染ませたキッチンペーパーで一回拭ったのだが、その途端表面の合皮が急速に劣化し始めたので慌てて中止。急遽応急処置としてイチかバチかプレクサスを吹付け馴染ませてみると、多少容態が安定したっぽいので一安心。……合成皮革にアルコール駄目、ゼッタイ。(戒め
 イヤーパッド乾燥後、現在大絶賛活躍中のxDSDを使っても良かったのだが、何となく最近使っていなかったHP-A3を引っ張り出してMBPに接続。光デジタルで出力しテキトーに音楽掛けて聞いてみた。

 巷でドンシャリとよく言われている990だが、確かにハイとローがよく出ている感じはある。女性ボーカルとか聞くと分かるが、ミッドがちと引っ込んでいる気がしないでもない。尤も引っ込み過ぎている訳ではなく、しっかりはっきり聞こえては来る。
 最近xDSDにHD25を繋いで大音量ドライブさせてみた際、妙に細かく音を拾えて大変驚かされたものだが、990とA3の組み合わせではそういう感覚はなかった。意識を向ければ一応分かるが、向けなければそう分離しては聞こえないというか。そのおかげか、「音」ではなく「音楽」を聞いている感覚が強く得られる。
 面白いのが、ハイとローがしっかり出ているのに音色?は地味っぽい辺り。故にやたらハイテンポのモノよりも、比較的落ち着いたノリの楽曲の方が向いている気がする。とは言えそんじょそこらの安物とはまるで鳴りっぷりが違うはずなので、基本何聞いても然程違和感は無いと思うが。
 総じて「派手なようで地味、しかし大人しいようで激しい」という、何ともアンビバレンスな鳴り方だと感じた。決してハイテンションではないのに音の起伏自体はハッキリしている、というか。

 その内xDSDでFLACを掛ければまた違った感触が得られるかもしれないが、少なくとも現在はこんな印象。中々面白い、の一言。
 側圧強めだがヘッドバンドのカーブが上手く出来ているのとベルベット?調イヤーパッドの良感触が相まって付け心地は上々。プラスチッキー全開でチープな見た目故かヘッドフォン自体が軽く、負担を感じ難いのも良い。その一方造り自体はしっかりしていて多少雑に扱っても大丈夫っぽいから、安心してガシガシ使い込めそう。

 購入経緯はしょーもない調子だが、モノそのものはコスト考えれば十分満足出来そう。
 やる気があればその内比較とかするかもしれない。……やらないかもしれない。(ぇ

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